僕が笑うと

  • 2019.03.28 Thursday
  • 12:19

【出演】 井ノ原快彦、上戸彩、吉行和子 他

【放送】 2019年(フジ)

 

戦時下の大阪で植物研究者とその妻が血の繋がらない子供達を迎えて温かい家族を作った心温まるストーリー。カンテレ開局60周年特別ドラマとして放送された。

 

老婦人が危篤と聞いて、四人の孫達が病室に駆け付ける。しかし老婦人は穏やかな笑みを浮かべ、iPadを取り出すと彼等に家族の画像を見せた。そこには老婦人の両親と五人の子供達が映っている。老婦人はこの幸せそうな家族を普通とは少し違った家族だったと言って昔の事を話し出す。

 

昭和十二年十月、大阪理科大学の植物研究室では助教授の鈴木重三郎が顕微鏡をのぞきながら稲の研究に勤しんでいた。いつも頭の中は研究の事ばかりの堅物だが、妻の誠子との夫婦仲は良かった。しかし問題が一つ。誠子は子供が出来ないと医者に告げられていたのだ。重三郎はあまり気にしていない様子だったが、誠子には簡単に割り切れる事では無かった。ある日、孤児院『豊中あおば園』の前を通りかかった誠子は一人ぼっちの男の子に目が留まる。それを機に誠子は度々園の前を通っては男の子の様子を眺めていた。そんな誠子に声を掛けたのは園長の間宮君子だった。それから間もなく誠子は重三郎と共に園を訪れる。そして立て続けに親を亡くした男の子・浩太を引き取りたいと言い出す。

 

血の繋がりは無くても一緒に暮らし、支え合って生きていればそれはもう家族である。子供の出来ない夫婦が五人の養子を迎えて、家族の絆で結ばれていくストーリーで、それが如何に強い絆だったかを戦争と言う背景を活かして伝えている。夫婦が子供達の存在で親となり、子供達は本当の親で無くても親を慕い、親の生きる姿を見ながら生きていく。それをシリアスでは無く楽しく伝えているのがまた良い点である。戦争の背景があるのでどうしても暗くなりがちの時代ではあるのだが、そんな中でさえ笑顔を絶やさなかったこの家族の逞しさが心にぐっときた。

 

舞台が大阪なので登場人物はほぼ標準語は無く大阪弁(?)で話している。ただコテコテの大阪という内容では無く、如何にも他の地で育った人が大阪に引っ越して暮らしている雰囲気なので、大阪のコテコテが苦手な人にも見易いドラマである。夫婦を演じた主演の二人の穏やかで優しい雰囲気がドラマを引き立たせていた。

 

満足度は★★★★

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