ラジエ―ションハウス 〜放射線科の診断レポート〜

  • 2019.06.18 Tuesday
  • 12:19

【出演】 窪田正孝、本田翼、鈴木伸之 他

【放送】 2019年(フジ)

 

写真には必ず”真実”が写ると信じている天才放射線技師の活躍を描いた医療ドラマ。原作は横幕智裕作、モリタイシ画のコミック『ラジエ―ションハウス』。

 

五十嵐唯織は一枚の写真を大切に持っていた。この写真には幼い少女の後姿が映っている。これは唯織の初恋の人・甘春杏の写真。ようやく彼女と会えると唯織はその日を心待ちにしていた。実は唯織は人とのコミュニケーションに問題があり、様々な病院をたらい回しにされていた。今度勤務するのは甘春総合病院。初恋の相手はその病院の前院長の娘だった。バスで病院に向かう途中、唯織は運転手の異変に気付く。本人は平気だと言っているが、唯織の見立ては脳梗塞に移行する一歩手前。すぐに同乗者の広瀬裕乃に救急車の手配をさせる。バスの運転手は甘春総合病院に搬送され、念のため血管造影を行う。救急車に取り残された唯織は徒歩で病院に到着し、早速初恋の杏と再会する。ところが杏は唯織を覚えていなかった。そんな中、唯織が前日の夜に出会った老人が頭部に激しい痛みを訴えて甘春総合病院に搬送される。

 

医療の現場を題材とする医療ドラマでは脚光を浴びて来たのはこれまで常に天才外科医だった。今回は外科医では無く、脚光を浴びているのは放射線技師。病院で働いていても技師は医者とは違う。医療行為は認めていない。そのため医者よりやや格下に見られがちだが、実際には医者がどう患者を助けるのか正しい判断を行うのがレントゲンなどの検査記録であり、正しい判断を下せるかどうかは放射線技師の技量にかかっていると言っても過言ではない。言わば病院での縁の下の力持ち的な役割を担う放射線技師の仕事に注目している。検査機器が進歩しているからと言って、全てがオートで出来るわけではない。検査を行う技師の経験と技術が患者の生死を分ける場合だってある。そんな放射線技師の目線から見た医療ドラマは特殊で、かつただ検査を行うだけでなく、そこに主人公・唯織という医師免許を持った医師が技師となっている事によって、映像から隠れた病を見い出す姿を描いている。そのため放射線技師のドラマと言ってもそこからやや医者よりに踏み込んだ内容になっている。それが実に興味深く、ミステリーを見ているように面白いのだ。

 

さて主人公の唯織は一見すると頼りなく見られるが、実際にはとんでもない技術を持った放射線技師。また医師の国家資格も持っているので、医者としての知識もあり、その観点から検査の重要性というものを知り抜いている。但し、唯織程ではなくとも他の放射線技師もそプロフェッショナルであり、それぞれが自分の得意分野に長けていて活躍している姿が最近のお仕事ドラマや医療ドラマとはちょっと違う面を醸し出している。病院のドラマでありながら新鮮な臭いがした。

 

またつい目を惹くのが放射線技師達のデスクの並び。確かにカメラワークとしては良いのだが、何故に一直線なのだろう?この並びはかつての映画『家族ゲーム』を思い起こさせる。

 

そして忘れてならないのがナレーションの存在。『ここに○○がある』で始まるナレーションは味があり、落ち着いた雰囲気にポエムのような世界観で毎回ドラマの内容を比喩してみせるのだ。このナレーションを担当したのが八嶋智人で、コミカルな役柄の多い彼からは想像の出来ないナレーションは秀逸。是非、このナレーションにも注目して欲しい。

 

満足度は★★★★★

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