1925年の明智小五郎「心理試験」

  • 2019.04.15 Monday
  • 07:56

【出演】 満島ひかり、菅田将暉、嶋田久作 他

【放送】 2019年(NHK)

 

狡猾な大学生が金目当てで老婆を殺害した。心理試験を使ったトリックを明智小五郎が見事に解き明かすミステリードラマ。江戸川乱歩の短編小説を気鋭のクリエーターが映像化するシリーズ第二作。原作は江戸川乱歩著の『心理試験』。

 

大学生の蕗屋清一郎は学友の斉藤からとある情報を耳にする。斉藤の下宿先の大家はもう六十近い老婆で、借家の家賃だけでなく金貸しなどで莫大な金を貯め込んでいるというのだ。苦学生だった蕗屋はその金に魅力を感じ、おいぼれに大金が必要ないという勝手な理由から老婆の金を横取りしようと思い立つ。しかしただ殺して金を奪ったのでは蕗屋の犯行だとバレてしまう。問題はいかに刑罰を逃れて金をせしめるかにある。つまり彼は完全犯罪を目論んだのだ。時間をかけて綿密に立てた計画は見事に成功した。事実、警察は彼では無く斉藤の犯行と疑っていた。ただ予想外だったのは判事の笠森が素人心理学者だった事である。笠森は関係者に心理試験を実施して事件を解明すると言い出した。

 

ドラマはまるでノベルゲームをプレイしているように画面に地の文章を表示しながら進んでいくと言う手法を取っている。残念ながらノベルゲームと違って選択肢が無いのでただ一方的に進んでいくだけなのだが、映像の方はかなりノベルゲームを意識したカットを使用している。全体に薄暗い画面に顔のアップを効果的に使用。特に老婆の登場の際のアップには度肝を抜かれる。まさか老婆役に嶋田久作を起用するとは。ただでさえ顔にインパクト(良い意味では無く)のある俳優に女装をさせてドアップで登場。これには正直、やられた。また狡猾な大学生役の菅田将暉もなかなかである。こちらも顔のアップだけでどれだけ捻じ曲がった根性の秀才かが手に取るように判る。こういう演出も変わっていて楽しい。

 

さてこのドラマの原作となった『心理試験』は非常に短い内容で、明智小五郎が登場するのはラストの方にちょこっと登場するだけである。ドラマでも明智役の満島ひかりが登場するのは後半の一部だけなのだが、今回の明智はやけに女っぽさが出てしまい、どうもイメージがしっくりこない。変装した場面は特に何だこりゃ?である。台詞自体が男でも女でも取れるような言い回しが使われているのもあるが、元々女性である満島ひかりが演じてしまっただけに明智のイメージを見事にぶち壊している。この点が残念でならない。

 

満足度は★★★★

 

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