予告殺人

  • 2019.04.16 Tuesday
  • 10:27

【出演】 大地真央、沢村一樹、室井滋 他

【放送】 2019年(テレ朝)

 

その奇妙な事件はあるタウン誌の記事から始まった。

 

田舎町の洋館で開催されたパーティーで男が銃殺される。一風変わった警部が連続殺人事件の謎を解明する本格ミステリー。原作はアガサ・クリスティの名作『予告殺人』。アガサ・クリスティの世界を現代日本を舞台にリメイクしたシリーズ第四弾。

 

西多摩郡あさひ町には古風な洋館・小径の館がある。そこの当主である黒岩怜里がいつものようにタウン誌『あさひタイムズ』を読んでいると、『殺人のお知らせ 10月29日金曜日 於・小径の館 お仲間の起こしをお待ちします ――怪人X』という広告に目を留める。実はこの広告に怜里はまるで覚えが無いのだ。しかし元来こういう面白い趣向が大好きな怜里は友人の土田寅美に話して、家政婦のミッチーにもパーティーの準備を急がせる。勿論、この町の住民も広告を見て興味津々。何かのイベントだと思って小径の館へと集まって来る。ところがパーティーが始まって間もなく、電気が消え、銃声が三発鳴り響いた。蝋燭の灯りで会場を照らすと、耳から真っ赤な血を滴らせた怜里が立っていて、床には見知らぬ男が銃殺されていた。この事件を新聞で読んだ警視庁捜査一課特別捜査係の警部・相国寺竜也は早速現地へと出向いていく。現場には渋谷東署の名物警部・鬼瓦(通称:鬼バン)のチームが現場検証を行っており、相国寺も一緒に捜査に参加する事になる。鬼瓦の話では事件当時、ミッチーは鍵を掛けられてキッチンに閉じ込められており、電気系統に異常はなく停電の原因は不明だった。被害者は車井久三という男で、彼が半月前まで勤務していたホテルの従業員の話では随分羽振りが良く、怜里を昔からよく知った仲だと話していた事が判る。何でも怜里の亡き妹が入院していた病院の守衛だったらしい。

 

タウン誌で予告された通りに起きた殺人事件。町の人々がゲームだと思って小径の館に押しかけてパーティーをやっていたので、その場にいた誰もが容疑者となってしまう。捜査の方針としてはまず殺人が起きるまでの経緯を調べ、そこから隠された人間関係を明らかにするという流れになっている。今となってはこのドラマで使用されるトリックはさほど奇想天外なトリックでは無いが、この暗闇トリックを捻り出した先駆者と考えれば非常に評価すべき内容である。

 

しかし奇妙なのは互いを呼び合う愛称である。日本を舞台にした時点で横文字の名前はそぐわない。それ故、愛称という形で原作の名前を採用している。こういうシチュエーションが絶対にないとは言い切れないが、いい年をした人々が互いを『チェリー』、『ドラ』、『レイリー』と呼び合っているのは異様な光景である。ましてその愛称の所以がこじつけも良い所。怜里をレイリーくらいならば良しとしよう。土田寅美から『ドラ』はかなり厳しいこじつけである。その他も、説明されても首を傾げるものばかり。そこまで原作の名前に拘る理由が判らない。

 

満足度は★★★★★

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