わたし、定時で帰ります

  • 2019.06.27 Thursday
  • 13:31

【出演】 吉高由里子、中丸雄一、向井理 他

【放送】 2019年(TBS)

 

定時帰りをモットーとするOLを中心に現代社会の働き方について描いたお仕事ドラマ。原作は朱野帰子著の『わたし、定時で帰ります』。

 

WEB制作会社『ネットヒーローズ』の制作4部では眼鏡商人サイトのプロジェクトが今まさに終了しようとしていた。ディレクターの東山結衣がクライアントのOKを貰って無事終了。十八時になったのを見て結衣は帰りますコール。実際、会社全体で残業ゼロを目指すと言う目標を掲げているので、結衣の行動は咎められるものではない。しかし吸収された会社から来た三谷佳奈子には全く信じられない状況だった。定時で会社を出た結衣が向かったのは上海飯店。仕事帰りにこの店のハッピーアワーでビールを飲むのが結衣の日課となっている。有休休暇を取って人間ドッグを受けた結衣は鬼怒川グランドホテルに宿泊し優雅な休暇を過ごしていたが、仕事の協力をしてくれる愁から気になる情報提供があった。それは元婚約者の種田晃太郎が本社に帰り、結衣と同じ部署に返り咲くというものだった。情報通り、晃太郎は制作4部の副部長に、そしてやたらと元気の良い福永清次も部長としてやってくる。この日、新規案件のプレゼンの話が舞い込み、佳奈子が名乗りを上げる。早速打ち合わせが始まるが、結衣は助けてと言われない限りノータッチ。ところが運悪くエレベーター前で晃太郎と福永に出くわし、福永から定時帰りを非難される。

 

一度社会に出て会社員として働いた事のある人なら、このドラマを見て胸が痛くなるような体験をするかも知れない。昨今、働き方改革が推進され、どの企業も努力はしているもののまだまだ完全に政府の推奨するような職場にはなっていない。働き方改革によって残業を減らし、できるだけ定時帰りを社員に強いるようなシステムにしようとしてもすぐに会社自体がそういう体質になれるわけではないのが現状で、このドラマのように毎日定時帰りをするヒロインを仕事をしない不真面目な社員と冷ややかな目で見たり、或いは社員の仕事の時間を減らしたせいで出来なくなった仕事を下請けに回し、下請けの負担を大きくする企業もある。身を削って働く事が美徳とされた時代を生きている人々が上に立っている以上、職場の体質はなかなか変わらないものである。実際、このドラマで取り上げられた会社の実態はリアルで、共感する内容が多かった。それだけに「あるある」と思いながらも、身につまされてしまう。

 

今の時代、働くならどういうスタイルで働くのか。それは個人の自由ではあるのだが、今は昔と違って仕事中毒は好ましいとは言えない。仕事よりも私生活を大事にするよう呼び掛けている。ただ人間と言うのは不思議なもので何かで存在意義を見い出せないと不安で生きられない生き物である。趣味を持たない人にとっては仕事しか自分の存在意義を示せるものがないため、他人が何を言おうと聞く耳は持たず仕事中毒になっていく。

 

非常に内容が秀逸であるが故に、あまりのリアルさに見るのが辛くなってしまうドラマだった。

 

満足度は★★★★★

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