小説王

  • 2019.07.03 Wednesday
  • 18:59

【出演】 白濱亜嵐、小柳友、桜庭ななみ 他

【放送】 2019年(フジ)

 

小学校の頃の友人同士が大人になって再会。売れない小説家と三流編集者になった二人が斜陽と呼ばれる出版業界に戦いを挑み、日本一の小説を作る熱い友情と成長の物語。原作は早見和真著の『小説王』。

 

小説家の吉田豊隆は『空白のメソッド』で華々しいデビューを飾ったが、十年経った今、作風が時代に合わないという理由で作品を持ち込んでも出版社に冷たくあしらわれる日々が続いていた。小説では暮らしていけず、バイト暮らしをしているものの、小説家の経歴を妬まれ店長から嫌味を言われる始末。またせっかく稼いだ金も父親からせびられて、貧しい生活を送っていた。一方、豊隆の小学校時代の同級生だった小柳俊太郎は小さい頃の夢であった小説家にはなれず、文芸雑誌『ゴッド』編集部の新米編集者となっていた。手始めに豊隆の小説を『ゴッド』に掲載させたいと思い、豊隆を探し回る。やっと見つけた豊隆はかつて彼等が一緒に作っていた学級新聞と同じ名前の居酒屋『ぶんぶく』で飲んだくれていた。翌日、俊太郎の家で目を覚ました豊隆は俊太郎から小説を書いて欲しいと言われて困惑する。何故なら豊隆が昨夜飲んだくれていたのは小説家を断念すると決めたからだったのだ。

 

時代が悪かった。このドラマの主人公である吉田豊隆が小説家としてぱっとしないのはそこにある。小説家としての実力があっても、現代は出版不況で本がなかなか売れない状況にある。小説として売れるのは純文学ではなくラノベ。しかも異世界ファンタジーが主流であり、大半の購買者はそれしか買わない。そんな中にモロ純文学で挑もうとしているのだから、端から分の悪い話なのである。実力はあるのに・・・。

 

そんな時代に生きる豊隆と、小説家としての夢は破れたものの代わりに小説を世に出す編集者としての道を選んだ俊太郎。この小学校の同級生二人が小説界の頂点を目指す物語と聞いて、一体頂点って何だろうと考えてしまった。この世にロクな内容でもないのにベストセラーになった作品は幾らでもある。別の何かで話題になって、その副作用として本が売れた。売れる本を作る事が目的なら内容以前に何かで自分自身が有名にならなければならない。正直言って本末転倒であるのだが、今はそれがまかり通っている時代。それだけに真面目に小説家を目指してこつこつ書く努力を重ねている者にとっては正当な評価を得られているとは言い難い過酷な世界と言えるだろう。

 

それでも実力があれば頂点に立てる。そう信じて出版業界に挑んでいく二人の戦いを描いたストーリーはある意味バトル系のドラマと言えるくらい熱かった。

 

満足度は★★★★

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