みんな誰かを殺したい

  • 2019.05.28 Tuesday
  • 09:59

【出演】 三浦友和、渡辺いっけい、高岡早紀 他

【放送】 2004年(BSジャパン)

 

人を殺したい程憎む人々がいる。彼等を結び付けた殺人の連鎖を一人の刑事が解き明かす。原作は射逆裕二著の『みんな誰かを殺したい』。この原作小説は第24回横溝正史ミステリ大賞優秀賞&テレビ東京賞を受賞している。

 

生まれ育った故郷で一人暮らしをする父親がひっそりと息を引き取った。警視庁捜査一課の警部補・溝口は妻と共に帰郷し、父親の葬儀を行った。その夜、同業であった父親が残した日記を読んでいた溝口は「どうしてかくも人は誰かを殺したがるのか」と書かれた一文を読んだ時、生前の父親の思いが心に染み忘れられない言葉となる。東京へ戻った溝口を待ち侘びたかのように事件が起こる。産婦人科医院の院長・常盤康平が何者かに襲われ、命を落としたのだ。事件の担当となった溝口も捜査に加わり、関係者から話を聞いていると、ある人物が浮かび上がる。その人物とは連日のように病院に押しかけては常盤康平の医療ミスを訴える男・塙研一。出産間近だった妻と生まれて来るはずの子供がこの病院で亡くなり、塙は担当医であった常盤康平に強い恨みを抱いていた。しかし塙には事件当日のアリバイがあり、犯行に及ぶ事は不可能だった。

 

犯人と刑事目線でドラマが進行していくため、殺人事件がどういった経緯で起きたのかという経緯を知ると同時に、事件発生によって警察がどのように判断して捜査が進んでいるのかを同時に知る事が出来るのだが、それではミステリー自体が成り立たない。それでは謎が何も無いのだ。それだけならただの警察が犯人を捕まえるまでのドキュメンタリーとなってしまう。この作品が秀逸なのはそれぞれの事件にミスリードがあり、真相をうまい具合に覆い隠している点にある。

 

構成自体は非常に面白い作品で、賞を取っただけの事はあると頷ける内容である。ただ多角的な物の捉え方をしている作品だけに、ドラマの開始当初はバタバタした印象が強く、すんなり頭に入って来ない。頭の中で整理出来るまでが厄介なので、序盤を見ただけで断念する人が多そうな気がする。頭の中で整理がついてしまえばドラマの良さが判って来るのだが・・・。

 

満足度は★★★★★

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