死仮面

  • 2019.08.27 Tuesday
  • 19:21

【出演】 古谷一行、萬田久子、小林聡美 他

【放送】 1986年(TBS)

 

腐敗した女のデスマスクが招く奇怪な連続殺人事件の謎に金田一耕助が挑む本格ミステリー。原作は横溝正史著の『死仮面』。TBSの金田一耕助シリーズ第五弾!

 

嵐の夜、川島夏代が理事長を務める川島学園に一人の女が助けを求めてやってくる。応対した夏代の妹・上野里枝は彼女が末妹・山内君子であると判り保護するが、それを知った夏代は激怒し君子を自室で叱咤する。実は君子は傷害事件を起こして警察から逃走している身。家族の前に現れるのはそれ以来なのだ。ところが翌朝、君子は家から忽然と姿を消していた。三か月後、岡山市で腐乱した女の遺体が発見される。場所は野口慎吾という男の美術展の中で、異臭に気付いた大家が警察に通報したのだ。警察が駆け付けた時、野口の姿はなく、代わりに遺体の脇に野口の置手紙があった。それによれば野口が病魔に侵された女を連れ帰ったものの、看病の甲斐もなく他界したとの事。それが丁度三か月前だと言う。おかしな事に野口が美術展のために家を借りたのも丁度その時期だった。また遺体の傍にはデスマスクが置かれていた。鑑定の結果、指名手配中の葉山京子であると判明する。事件を担当した岡山県警の等々力警部は部下を連れてこの奇怪な事件を金田一耕助に報告しに行く。その頃、夏代宛てにデスマスクが届いていた。それを見た夏代と里枝は君子と瓜二つである事に驚愕していた。

 

腐乱死体に死仮面、そして足の悪い男と不気味さを煽る舞台背景は如何にもな金田一耕助シリーズの雰囲気を作り上げている。但しトリックに関して言えばそう難解なトリックは用いておらず、むしろ雰囲気作りに終結してしまった感じがする。謎の男が登場した時点で犯人が誰か判ってしまう演出もどうかと思うが、制作された時代を考えれば仕方が無いのかも知れない。

 

さてこのドラマで最も興味深かったのは白井澄子役に小林聡美を起用している事であろうか。横溝正史作品であればどちらかと言えば見目麗しいお嬢様と言ったポジションであるにも拘わらず、このドラマでの白井澄子は素朴でひょんな場面で快活さを覗かせる少女となっている。これはもろ小林聡美の色を出した白井澄子であり、どちらかと言えばお手軽でコミカルなミステリーをイメージさせる。反面、しっとりした横溝作品に登場しそうな美女役を萬田久子が演じていて、このコントラストもなかなか面白い。

 

満足度は★★★★

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