かくれんぼ

  • 2020.08.26 Wednesday
  • 16:09

【出演】 イ・ユリ、ソン・チャンウィ、オム・ヒョンギョン 他

 

誘拐された社長令嬢とその身代わりに社長令嬢となった女性。運命が入れ替わってしまった二人の愛憎劇。

 

各話別のあらすじは別館の方へどうぞ

 

かくれんぼ

 

厄移しの儀式というものが実際にあるのかどうかは不明だが、このドラマはそうした風習を未だに信じて行っている人がいるという仮定で制作されている。この手の風習を信じている人間というのは祈祷やまじないと言ったものを信じて縋る傾向があるのではないだろうか?断定はできないが、このドラマではメーク・パシフィック社の会長――ナ・ヘグムがそうした人物として描かれている。このヘグムが会社を私物化し、同族会社どころか血縁にしか会社を譲らないと思い込んだ事から悲劇が始まる。その思いは裏を返せば自分が生み出した会社を愛した結果ではあるのだが、血縁に拘るのは所謂会社も子供も自分の分身であるという気持ちが強いのだろう。要するに自分の物は他の誰にも渡せないと言うエゴイストな人間性の表れである。

 

ところが不幸にもヘグムの娘も孫も病弱だった。だから厄移しの儀式で他人の子供に厄を移せば良い。そんな事のために養子になった子供がどれだけ不幸かをヒロインのチェリンを通して伝えているのがこのドラマである。とにかくヘグムのやる事がえげつない。厄移しの儀式が済んだら、養子にとったチェリンは用済みになり深く掘った穴の中に放置するとか、病気になっても薬を与えず物置に放置するとか、誘拐事件が起きた後は施設に帰れと追い出すとか、やりたい放題。それでもヘグムは裕福な暮らしをさせてやったのだから感謝しろというスタンスなのである。そしてもう一人のエゴイストがテサングループの会長・テサン。息子の方はまだ幾分救いがあるものの、この親子もまたヘグム同様金に胡坐をかいた卑劣な輩として描かれている。

 

見所はどんなに苦境に置かれても愛するものを守り、しぶとく生きていくヒロインの強さである。この手の愛憎劇は何かされればそれを復讐という形で相手をとことん追い込んでいくものだが、このヒロインはそういうタイプではない。大切なものを守ることが最優先であり、卑劣さより正攻法を好んでいる。確かに人間である以上、間違った行いをする事もある。このヒロインも時にはやり方を誤ってしまう。パーフェクトなヒロインより人間臭く魅力的に思えた。

 

このドラマは全28話で放送されたものを視聴したため、カットされている部分があるのか話が飛んでしまう事が多々あった。特に最終回では主要な登場人物の数名がその後どうなったのか判らずじまいで終了してしまう。まあ、ヒロインの結末が判ればそれでドラマは成立するのかも知れないが、やや消化不良な最終回だった。

 

満足度は★★★★★

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