氷柱の美女

  • 2010.01.16 Saturday
  • 00:31
JUGEMテーマ:日本のTVドラマ
 
【出演】 天知茂、三ツ矢歌子、荒井注 他
【放送】 1977年(テレ朝)

土曜ワイド劇場がまだ1時間半の放送枠であった頃の放送で、もしかすると天知茂が明智小五郎を演じるドラマの先駆けになったドラマかも知れない。原作は江戸川乱歩著の『吸血鬼』。

魅惑の未亡人・倭文子(しづこ)を巡って2人の男が熾烈な争いを繰り返していたが、ある日その1人が失踪する。その頃から倭文子の身辺に正体不明の怪人が出没し、倭文子やその周囲の人々を恐怖に陥れていくというストーリー。

今からすればちゃちにしか見えないが、当時としては江戸川乱歩作品に次々登場する猟奇的殺人は非常に衝撃的だった。明らかにマネキンとしか見えない死体にも背筋が凍るような恐怖を覚え、夜になっても目の前にちらついて眠れなくなる事も多かった。

この作品の見所と言えば何と言ってもタイトルにある氷柱を使用しての殺害方法。氷柱を墓標に見立てて人間を生きたままその中に閉じ込めというもの。改めて考えるとかなり無理のある殺害方法ではあるが、氷という墓標に人を閉じ込めて永遠にその美しさを保とうとする考え方は江戸川乱歩の世界には良く登場するフェチシズムの表れとも言える。

また明智小五郎シリーズと言えば探偵明智小五郎以外の主要キャラとして登場するのが助手の文代と少年探偵団の団長である小林少年。そして何と言っても中村警部。この中村警部がどこか抜けているお調子者であればあるほど、明智小五郎の洗練された紳士的なイメージが際立ってくる。それをこのドラマで演じているのが荒井注。登場するだけで陰惨な事件を扱う推理ドラマにコミカルなアクセントを加えてくれるのが嬉しい。

満足度は★★★★
江戸川 乱歩
春陽堂書店
¥ 570
(1987-09)
Amazonおすすめ度:

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コメント
いまさらですが、中村警部以外に波越警部も原作シリーズに登場していて荒井注さんが次作「魔術師」から演じています。この「吸血鬼」では原作ドラマとも恒川警部が登場しています。
  • 松吉
  • 2019/06/29 9:31 AM
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