おばさんデカ桜乙女の事件帖ファイナル

  • 2011.01.16 Sunday
  • 00:38
JUGEMテーマ:日本のTVドラマ
 
【出演】 市原悦子、床嶋佳子、石橋蓮司 他
【放送】 2007年(フジ)

おばさん刑事が迷惑がる同僚を他所におばさん丸出しの活躍で事件を解決するおばさんデカシリーズの第十五弾!

桜乙女は勤続33年目にして刑事に昇格した異色のキャリアを持つおばさん刑事。タイトルに『ファイナル』とあるように1993年より続いてきたこのシリーズも今回のドラマをもって最後となる。愛着のあるシリーズだけに寂しい限りだが、流石に主役の桜乙女の年齢を考えると潮時かも知れない。既におばさんと呼ぶには年齢が行き過ぎているし、第一回から同僚の刑事として登場した米田も新米刑事とはとても呼べない中年刑事になってしまっている。幾ら俳優でも年齢には抗えない悲しい現実を見たような気がした。

人質をとった凶悪犯が警察に包囲されている。犯人が母親思いの青年だと聞いた乙女は上司が止めるのも聞かず『かあさんのうた』を歌いながら犯人の前に歩きだすが、逆上した犯人が発砲した弾丸が乙女の胸を貫いた。胸を押さえて倒れる乙女は夫の雅樹に感謝の言葉を述べながら絶命。・・・という内容から始まる今回のドラマ。弾丸に倒れる乙女の衝撃的な場面ではありながら、その直前の乙女が歌いながら登場するお間抜けな姿に笑いが止まらない。勿論、これは乙女の見た夢の中での話。こういう笑いを引き起こすオープニングが用意されているのがこのシリーズの魅力でもある。

さて今回乙女が担当する事件はカリスマ料理研究家・大杉薫の夫が殺害された事件。捜査にあたった玉川東署の面々は現場が荒らされた状況から物盗りの犯行と判断する。聞き込みを進める内に薫が今の地位を築く裏には片岡フーズの全面的なバックアップがあった事が判る。片岡フーズの新製品発表会に潜り込んだ乙女と米田は社員の峰尾から意味深な言葉を聞かされるが、その後峰尾はビルから転落死してしまう。

今回は最終作品という事もあって乙女が以前配属されていたドサの刑事二名も登場する。それも懐かしくて良いのだが、それ以上に初心に返ったように乙女のドジっぷりがクローズアップされ随所に笑いをそそる場面が組み込まれていて楽しい作品になっている。また一時失われていた台所探索も復活。冷蔵庫から生のステーキ肉を見つけてつい指で味見をしてしまう乙女の刑事にはあり得ない行動も楽しませてくれる。しかしこの行動が単純に物盗りと決めつける捜査方針に疑問を抱く要因となっているのだから隅にはおけない。相変わらず乙女の乙女たる洞察力の素晴らしさは健在である。

本格的推理ドラマとは呼べないまでもエンタメ系の刑事ドラマとして独自路線を歩み続けてきた。二番煎じ、三番煎じのドラマも現れては消えていく中で14年も続いた長寿作品はそれだけ追随を許さぬ存在であったと言う証である。その裏には何と言っても市原悦子が演じる桜乙女の功績が大きい。市原悦子と言えばすぐに『家政婦は見た』が思い浮かぶ。普通ならあまりにも影響力の大きいハマリ役があるとなかなかそこから抜け出せないものだが、桜乙女は家政婦の役とは完全にかけ離れた存在として成立している。ベテラン女優ならではの上手さなのだろう。

満足度は★★★★★
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コメント
確か、テレビ朝日系でも「おばさんデカ桜乙女」が
あったような?
んでそのファイナルに出てきた最後のゲストに
あの"ささきいさお"が警察官僚の役で登場したような?
  • うつ
  • 2017/01/16 7:58 PM
>うつ様

コメントありがとうございます。

おそらく『おばはん刑事!流石姫子』の事ではないでしょうか?

こちらのドラマはテレビ朝日(土曜ワイド劇場)で放送され、中村玉緒さんが主演と務められています。
  • 梔子
  • 2017/01/16 11:50 PM
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