中卒・東大一直線 もう高校はいらない

  • 2011.04.27 Wednesday
  • 01:28
JUGEMテーマ:日本のTVドラマ
 
【出演】 坂上忍、長塚京三、菅原文太 他
【放送】 1984年(TBS)

規則に縛られた中学校に馴染めない少年が大検を経て東大に合格するまでの道のりを、彼を支えた父親の手記を元に制作した実録ドラマ。原作は磯村懋(つとむ)の『奇跡の対話教育 高校へ行かないで、東大・京大へ合格するまでの記録』、『秀才をつくる家庭革命』。

公立中学の入学式の日、ずらりと顔を揃えた新入生の中でただ一人制服を着て来なかった磯田が教師の間で問題になる。磯田は何故制服を着なければならないのかが納得出来ず、私服で登校したのだが、これを重くみた担任の教諭は磯田を学校の規律を乱す問題児とみなして厳しく注意する。しかし磯田は翌日からも制服を着てくることはなかった。塾経営をしている磯田の父親は息子の気持ちを良く理解し、息子の肩を持つものの頑なに管理教育を強いる学校側に失望する。

当時の学校は今ほど生徒の個性を大切にはしていなかった。学校は集団教育の場として、特に公立の中学校では厳しい規則で生徒を縛り、全ての生徒に同じ行動を取らせることが良しとされていた。磯田少年は中学一年生でその現実に疑問を抱いた非常に早熟で賢い少年である。それは強烈な彼の個性であり、彼にとって災難だったのはその個性を受け止める度量が学校側になかったことだろう。

一見、磯田少年のサクセスストーリーのようにも見えるが、実はそうではない。確かに東大に合格したことでかつての担任教諭との戦いには勝ったかも知れないが、その分多くの犠牲を払っているのも事実。中学校の頃の友達は高校に入学し新しい生活が始まり、次第に彼のことを忘れていく。高校を受験しなかった磯田少年には新しく始まる生活はなく、友達だと思っていた同級生達に一人取り残されてしまう。

ドラマの中で強烈な印象として残ったのは磯田の同級生で家庭の事情で高校受験が出来なくなった生徒の通知表。当時通知表はクラスで何人が5で何人が4と枠が決まっていたので、高校に進学する生徒に全て配分するということが平然と行われていた。実際にそういった場面を目のあたりにしていただけに非常にリアリティを持って見ていたのを覚えている。

学校で良い成績を収めるだけが成功ではない。東大に入ることが人生の成功というわけではないが、このドラマが教育現場に与えた影響は大きい。教育とは何かを考えさせられるドラマである。

満足度は★★★★★
THE MODS,森山達也
エピックレコードジャパン
(2002-07-01)

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