仮面舞踏会

  • 2011.08.10 Wednesday
  • 02:08
JUGEMテーマ:日本のTVドラマ
 
【出演】 小野寺昭、松尾嘉代、松原千明 他
【放送】 1986年(テレ東)

男を不幸にする妖艶な大女優の周囲で起こる連続殺人事件の謎に金田一耕助が挑む。土曜ワイド劇場では小野寺昭主演による金田一耕助シリーズが全四作制作されており、このドラマはその二作目に当たる。原作は横溝正史著の『仮面舞踏会』。尚、時代背景は現代よりの内容に変更されている。

金田一耕助は知人の実業家・飛島の婚約披露パーティーに招かれ、山中湖にある飛島の別荘へとやってきた。飛島の結婚相手は鳳千代子という妖艶な大女優で四回の離婚歴がある。パーティーには千代子の歴代の夫が招かれるという異様な雰囲気に包まれていた。そんな中、千代子の最初の夫が遺体で発見される。

原作に忠実に時代背景を再現してきたそれまでの金田一耕助シリーズとは異なり、時代背景を近代にしたことで非常に華やかな映像に仕上がっている。特に女性陣の衣装にそれが表れており、パーティーで豪華なドレスを身に纏っているだけでなく普段も洋装が当たり前の世界となっている。だからと言って違和感があるわけではない。金田一自身も汚いなりの変人から、少し頼りなげな好青年のイメージに変更されている。往年の石坂浩二や古谷一行の演じた金田一耕助より随分大人しい印象のため強烈なインパクトはなく、あくまでドラマの中で推理を働かせる探偵役に徹している。

その反面、明らかな不自然さを感じる場面があるのも否めない。終戦直後の設定であればあまり気にならなかった事象が、近代の設定では様々な文化の進歩により少々お粗末に見えてしまうことがある。それがさほど重要でない部分で表れるなら特に気にならないが、事件の重要な場面で露呈してしまうのが残念でならなかった。

ところでこのドラマでは土曜ワイド劇場ではお馴染みの松尾嘉代がスキャンダラスな大女優役を演じている。これが実に最高の出来。大女優としての華があるのは勿論、男を惑わす妖艶さ、そして堂々たる貫禄が備わっており、それでいて時折女として弱い部分も持ち合わせる。そんな千代子の役を松尾嘉代が好演している。また娘役の松原千明の目を惹く美しさも格別。金田一にインパクトがない分共演者でカバーしているようなものである。

満足度は★★★★
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コメント
いまさらですが、
原作に忠実に時代背景を再現してきたそれまでの金田一耕助シリーズとは異なり、時代背景を近代にしたことで
とのことですが、この「仮面舞踏会」は原作の設定が昭和35年で小野寺版の設定が昭和39年です。
  • 松吉
  • 2019/06/29 9:34 AM
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