鏡地獄の美女

  • 2011.08.15 Monday
  • 22:41
JUGEMテーマ:日本のTVドラマ
 
【出演】 天知茂、金沢碧、中島ゆたか 他
【放送】 1981年(テレ朝)

天知茂扮する明智小五郎が難事件に挑む土曜ワイド劇場の人気シリーズ。このドラマはその第十五作目として放送された。同シリーズの『宝石の美女』で若く美しい未亡人役を演じた金沢碧が今回も妖艶な未亡人役で登場する。

原作は江戸川乱歩著の『影男』。この小説は江戸川乱歩の明智小五郎作品の中でも特異な存在で、明智小五郎が登場するのは最後の数ページだけ。しかも小説の主役は影男自身であり、彼が如何に才能に恵まれた優秀な怪人であるかを彼の活躍を通して紹介する内容になっている。ところがどっこいドラマはまるで別物。影男は登場するものの、影男はあくまで正体不明の怪人であり、ドラマの主体は明智小五郎の方。登場人物は確かに原作の影男が使用してる名前に由来しているので原作と呼べなくもないのだが・・・。

宝石商の速水壮吉の密輸現場を押さえるため明智小五郎は彼を追って香港を訪れていた。ところがゴルフ場で爆破事件が起こり、速水は死亡、明智は一命を取り留めたものの目を負傷してしまう。未亡人となった速水の妻・美与子は叔父の毛利の愛人となり、亡き夫の汚名を晴らそうとしていた。そんな彼女の前に包帯で顔を覆った不気味な不審人物が現れ、美与子の夫だと名乗る。

ドラマは所々原作のモチーフを流用しつつ確かに事件解明のために明智が活躍する様を描いた内容になっているが、その一方でヒロインである美与子の悲しい女の運命と性が時に切なく、時にエロティックに、むしろ事件そのものより美与子自身の生き様が中心となって描かれている。前回の『宝石の美女』の時もそうだが、金沢碧が演じるヒロインのラストで見せる絶望的な姿がやけに印象に残る。

満足度は★★★★
にほんブログ村 テレビブログ 推理・サスペンスドラマへ
コメント
コメントする

calendar

S M T W T F S
      1
2345678
9101112131415
16171819202122
23242526272829
30      
<< June 2019 >>

にほんブログ村

selected entries

categories

archives

recent comment

links

profile

search this site.

others

mobile

qrcode

powered by

無料ブログ作成サービス JUGEM