棘の街 刑事上条元

  • 2012.05.25 Friday
  • 16:01
JUGEMテーマ:日本のTVドラマ
 
【出演】 仲村トオル、有森也実、浅利陽介 他
【放送】 2011年(テレ朝)

忌み嫌う故郷へ戻ってきた刑事が誘拐殺人事件の真相へと迫る骨太の刑事ドラマ。原作は堂場瞬一著の『棘の街』。

県警のエース上条は誘拐事件の指揮を取っていた。誘拐された少年の母親はかつての同級生・上杉朋絵。しかし上条の勇み足で犯人からの連絡が途絶えてしまう。1年後、少年の白骨遺体が発見される。上条は故郷である北嶺署に異動を願い出て再び事件を調査し始める。その最中、聞き込みに訪れたバー『オープン・オールナイト』の外で男達に暴行されていた少年を助ける。ここは上条の亡き父の思い出のある店。少年をマスターに預けて、上条は再び捜査を開始する。

事件が起きたのは生まれ育った故郷。被害者の子供の母親が同級生なら、関わる人間にも同級生等の顔見知りが必然的に多くなる。同級生達はヤクザ、主婦、刑事、医者、それぞれが異なる時間を過ごしそれぞれの道を歩んでいる。しかし必ずしも全てにおいて順風満帆な人生を送ってきたわけではなく、上条自らも刑事としては県警のエースとまで呼ばれるまでに出世していたが、プライベートでは父親との確執、妻の死、子供との別離、カメラマンとしての道を断念するなど様々な挫折や失望を味わって生きている。

過去を背負った刑事としての上条の生き様を描きつつ、登場するそれぞれの人々の事情などについても掘り下げて描いていく内容になっている。しかしそのどれもが決して軽々しいものではないため、ドラマは非常にシリアスで重い。これが原作者の作風でもあるのだが、本筋とは関係のない部分までもが重苦しいので見ているとかなり滅入ってくる。おまけに扱っているのはアングラな世界が中心。救いは上条と記憶喪失の少年との触れ合いだが、それ以外は完全にハードボイルドに偏っている。そちらの方面に興味がないと最後まで見るのは正直、苦痛である。

事件自体はさほど難解な事件ではない。しかし最後に残されるのは悔恨の情。父から子へと受け継がれる思いは、自らがその立場にならなければ判らない。しかしその思いに辿り着いた時、時既に遅しなのだが・・・。

満足度は★★★
堂場 瞬一
幻冬舎
(2004-03)

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