不死蝶

  • 2012.09.20 Thursday
  • 00:50
JUGEMテーマ:日本のTVドラマ

【出演】 古谷一行、竹下景子、江木俊夫 他
【放送】 1978年(TBS)

二十三年前の殺人事件に端を発した連続殺人事件の謎に金田一耕助が挑む本格ミステリー。原作は横溝正史著の『不死蝶』。このドラマは古谷一行主演の横溝正史シリーズ2の第四作目として放送された。

昭和三十年。金田一耕助は諏訪湖の湖畔にある射水の県会議員・矢部杢衛から人探しの依頼を受ける。初めは乗り気でなかった金田一だったが、何者かから射水に来るなと言う内容の脅迫状が届いては黙っていられない。早速射水へ出掛けた金田一は列車の窓から白い車を走らせるハイカラな女を見掛ける。彼女は鮎川マリ。ブラジルのコーヒー王の養女である彼女は母親の君江と共に帰国していた。矢部の依頼は二十三年前に姿を消した玉造朋子と君江が同一人物かどうか調べて欲しいという事だった。

閉ざされた小さな村で対立し合う玉造家と矢部家。両家の争いは代々続いてきたが、二十三年前の事件を境にその対立はますます度合いを増してしまった。しかし不幸なのはこの敵同士の家に生まれながら愛し合ってしまった恋人達である。そして両家の間に愛が許されざる芽生えた時、人の命が奪われて行く。

私は帰ってきます。蝶が死んで、翌年にはまた蘇るように。

二十三年前の殺人事件と今進行する連続殺人事件。殺人罪に問われ、自殺を図った朋子が残した言葉は一体何を意味しているのだろうか?

このドラマで非常に印象深いのは初めて鮎川君江が登場する場面。教会から出てきた全身黒尽くめの服に黒いヴェールで顔を覆った君江の姿はほんの一瞬で、すぐに車で去っていくだけなのに何故かインパクトが強い。度々ドラマの中でその場面が登場するせいもあるのだが、『不死蝶』と言えば必ずこの場面が頭に思い浮かぶ。

このドラマが制作された当時はまだCGのない時代。その中で作り出す映像はその当時可能な様々な工夫を凝らした形跡が至る所に見られる。今の艶やかな映像よりずっと味わい深い。特に鮎川マリが開いたパーティーは華美になり過ぎず、いい具合にこじんまりとした雰囲気が時代背景に合っている。今では出せない味わい深いレトロ感が懐かしい。

満足度は★★★★★
寺山寿和,阿久悠,小沢章友,山本勣,日置信和,友川かずき,岩沢律,今江真三郎,グッド・グリーフ,中村哲
トランジスターレコード
(2004-07-10)

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