私が恋愛できない理由

  • 2012.01.17 Tuesday
  • 22:49
JUGEMテーマ:日本のTVドラマ
 
【出演】 香里奈、吉高由里子、大島優子(AKB48)
【放送】 2011年(フジ)

二十代女性の等身大の姿を描いた成長物語。恋愛氷河期の現代人に送るラブストーリー。最近、とかく人気のある女子会を起用し、恋愛、仕事、結婚、友情、それぞれの抱える悩みを女性達が本音トークで語り合う場面が見所となっている。

演劇部の同窓会で再会した恵美と咲は後輩の真子を誘ってルームシェアをすることになる。たまたま真子の伯母が住んでいた一軒家を借りた三人はルームシェアのルールを定めて共同生活を開始する。
・男を泊めたら終わり
・女子会貯金に手を出したら終わり
・本気の恋をしたら終わり

ドラマのメインとなるのは以下の三名。

●藤井恵美
イベント照明スタッフとして活躍する女を捨てている27歳。恋愛なんて面倒と言ってはいるが、実はかつての恋人を忘れられない。

●小倉咲
就活に失敗したキャバ嬢。男には不自由していないが本気で恋愛をしたことのない24歳。

●半沢真子
派遣の契約社員として働くOL。真面目で何事にも一生懸命な22歳。恋愛にも一途だが、男性からは重たがられてしまう。

毎回、それぞれ傷ついたり悩んだりした事を三人が家で女子会を開いて話し合いながら、そこから少しずつ何かを学んでいく設定になっている。

日本版『セックス・アンド・ザ・シティ』を目指しているのかと思いきや、ストーリーはさほど悪くないもののイマイチ盛り上がりに欠ける。様々な局面はあるもののどこか煮え切らないスタンスのまま最後まで進んでしまう。あまりすっきりしたドラマではないのだが、人生は誰もがドラマティックな日々を過ごしているわけではない。少しだけの不幸と少しだけの幸福に一喜一憂しながら進んでいく。そういう教訓めいた背景があるのだと初めから覚悟してみた方が良いだろう。

満足度は★★★★
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秘密諜報員エリカ

  • 2011.12.30 Friday
  • 00:53
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【出演】 栗山千明、杉本哲太、神保悟志 他
【放送】 2011年(日テレ)

普段は子持ちの専業主婦でありながら様々なトラブルに果敢に挑んでいくアクション満載のサスペンス。主演の栗山千明が毎回激しいアクション場面に挑戦!スタントを立ててはいるものの、その体の柔軟さには驚愕する。尚、主題歌も栗山千明が担当している。

高橋エリカは元内閣情報調査室に所属していた秘密諜報員。しかし今は足を洗って平凡で幸せな結婚生活を送っている。しかしエリカの過去は家族には明かしていなかった。ある日、夫と息子を見送った後帰宅すると、家の中の微妙な変化に気付く。咄嗟に身構えるエリカだったが、その前に現れたのは元上司の戸塚だった。戸塚は現在様々なトラブルを解決する『戸塚シークレットサービス』の代表を務めている。実はエリカを自分の会社にスカウトしに来たのである。過去をバラすと脅されて渋々『戸塚シークレットサービス』を訪れたエリカは早速お見合いパーティーで強姦された女性からの依頼を担当する。

エリカの家族は会社員の夫と夫の連れ子の幼稚園児の三人家族。かつては秘密諜報員として華々しい活躍をしていたエリカも今は新米主婦兼ママ。息子からは未だに『ママ』とは呼ばれず、『エリカちゃん』と名前で呼ばれている。家庭内の話は毎回どこかほのぼのとした話題を持ってくる反面、エリカに与えられる任務は毎回不穏な匂いが漂う激務ばかり。普通、そんな二足の草鞋を履けば倒れてしまいそうなものだが、そこは元秘密諜報員だけあってタフにこなしていく。もっとも夫に話す言い訳はあまりにも下手過ぎて、どうしてこれで夫は不思議がらないのだろうと思うのだが、あまり疑わないことも夫婦仲が上手くいく秘訣なのかも知れない。

殺伐とした世界に生きてきたエリカにとって人としての平凡な幸せが一番の望み。やっと築いた家庭を壊したくないエリカだが、戸塚の手によって再びパートという形で闇の世界へと引き戻されていく。果たして戸塚の意図は?

深夜のドラマだけに依頼は概ねアダルトな内容を含んでいる。それはこの時間帯に放送されるドラマとさほど変わりないのだが、毎回見せる華麗なアクションは元より潜入捜査のために様々なコスプレに身を包む栗山千明が見られるのもこのドラマの見所の一つ。メイド姿の時のノリノリの様子は思わず目を見張ってしまう。

それにしてもこの時期の連ドラはスペシャル番組やスポーツ放送に押されて放送時間が遅くなるのがネック。このドラマも影響はばっちり受けていて、流石にリアルで見るのが辛かった。

満足度は★★★★
栗山千明
DefSTAR RECORDS
(2011-11-23)

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花嫁のれん 第二シリーズ

  • 2011.12.29 Thursday
  • 14:29
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【出演】 羽田美智子、野際陽子、津田寛治 他
【放送】 2011年(フジ)

金沢の豊かな風土を舞台に、えんじょものの嫁が老舗旅館の女将を目指して奮闘する姿を描いた心温まるストーリー。昨年放送された『花嫁のれん』の第二シリーズ。第一シリーズの続編としてキャストはそのままに夫に逃げられた嫁に降りかかる新たな試練を追っていく。

金沢の老舗旅館『かぐらや』の嫁として認められるため、奈緒子は失踪中の夫を待ちながら女将修行を続けていた。ある日、かつて女将の孫の瑠璃子に結婚を迫っていた丈太郎が大阪からやって来る。何と結婚したと言う。嫁姑関係も良好と聞いて奈緒子は羨ましく思うのだが、実は嫁の江美子は義母に不満を募らせていた。やがてバトル勃発!奈緒子は何とか仲裁しようと立ち回るものの、火に油。見兼ねた女将が仲裁に入る。

嫁姑問題に新たなライバルを迎えての女将バトル、そして自らの恋愛問題に夫の隠し子問題と今回も多くの問題に奈緒子は『かぐらや』の嫁として見習い女将として立ち向かっていく。どんなに立ち塞がる壁が高くても常に前向きで決して諦めない奈緒子の姿は、マイペースでお節介な面はあるものの、包み込むように周囲を納得させる力に溢れている。決してすべてに優れた女性ではない。既に四十路を幾つも過ぎている奈緒子には不利な条件が多い。それでも年齢など関係なく人間は頑張れば何でもできるんだと訴えるような奈緒子の生き方は、面倒な問題から目をそらしがちな現代人に活力を与えているかのようである。

但しドラマの中で扱っている問題はホームドラマではお馴染みの問題ばかり。それ故、共感を持ちやすい内容ではあるものの、際立った魅力に富んだ内容とは言えない。その時間帯にやっているので(特に裏番組にドラマが放送されているわけでもないので)何となく見てしまうドラマだと思う。金沢の情緒溢れた文化を強調した前作とは異なり、今回は身内の様々な問題に重点を置いているため、よりホームドラマとしての色が濃くなっている。良質のホームドラマといった感じで上手い具合にどんな問題もほのぼのとした結末を迎えるので、震災後、家族に目が向いた傾向のある世情には合っているのかも知れない。

満足度は★★★★
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僕とスターの99日

  • 2011.12.26 Monday
  • 00:05
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【出演】 西島秀俊、キム・テヒ、佐々木蔵之介 他
【放送】 2011年(フジ)

韓国のスター女優とボディガードが恋におちたら・・・。愛してはいけない相手を愛してしまったちょっぴり悲しいラブコメディー。数々のドラマで活躍している西島秀俊の初主演ドラマは相手役に日本でもお馴染みの韓国スター、キム・テヒを迎えて実現!その他2PMのテギョンも出演が決まるなど話題は満載のはずだったのだが・・・。フジテレビ抗議のデモがあった後の放送だけに韓流スターの起用は裏目に出てしまった。また裏番組が話題性十分なドラマをぶつけられたり、放送期間中にバレーボールやフィギュアスケートの放送によって放送時間が大幅にずれるなど不幸続きのドラマだったと言える。

並木航平はJSG警備会社のバイト警備員。住まいはたこ焼き屋の二階で、男関係に奔放な姉から三人の子供達を強引に預けられて生活している。そんな航平の唯一の楽しみは天文観測だったのだが、ある日社長から休日返上での仕事を押し付けられてしまう。丁度その日、韓国の大スターであるハン・ユナが来日するとあって空港は待ち構えるファンで溢れ返っていた。たまたま近くで警備に当たっていた航平は子供を助けようとして大混乱に。ところがハン・ユナの事務所の社長とJSG警備会社の社長が同じ大学の先輩と後輩であったことから、航平をハン・ユナの専属ボディガードにする話がまとまってしまう。

女優とボディガードの恋愛を扱ったラブストーリーはありふれていて、全く同じではなくても似たような設定のドラマは幾らでも転がっている。そのため何かしらこのドラマならではの特徴づけをしようという試みは感じられるのだが、その方向性が何故か特徴のはずがマイナス方面に働いてしまっている。例えば主演がアラフォーというのもそうだし、韓流スターを起用するのもその一つ。またストーリー展開がどことなく韓流ドラマを思わせる展開でありながら、放送回数が少ない分だけそこまで作りこまれていない。見れば見るほど物足りなさを覚えるドラマだった。

上記のようになってしまった裏には裏番組との差別化を図ろうとする事情があったと思われる。社会現象にもなった同枠の『マルモのおきて』では子供の愛らしさを前面に押し出し、家族の温かさなどを訴えている。どうせ差別化を図るのであれば、放送時間帯が家族全員が見る時間である事を配慮に入れて、そうした路線を守っても良かったような気がする。多少はその頭があって子役と俳優陣の絡みを入れているのかも知れないが、扱いが非常におざなりでちょっとしたアクセント程度にしか感じられなかった。ラブストーリーが以前ほど流行らない昨今、何故わざわざラブコメを選択したのだろう?

それはさておき、好感が持てたのは子供達と俳優陣の場面。その場限りの演技では見られない打ち解けた様子が伝わってくる。特に高鍋が子供達と山中を手を繋いで歩き回る場面はあまりにもほのぼのしていて、ついつい笑いがこみあげてしまった。

満足度は★★★
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妖怪人間ベム

  • 2011.12.25 Sunday
  • 22:23
JUGEMテーマ:日本のTVドラマ
 
【出演】 亀梨和也、鈴木福、杏 他
【放送】 2011年(日テレ)

化け物のような容姿に正義の心を持った妖怪人間。いつか人間になる事を夢見て彼らはどんなに迫害されようとも影のヒーローとして人間を守り抜いていく。かつて1968年に人気を博したアニメ『妖怪人間ベム』の実写化ドラマ。本来人々から感謝され愛されるべき正義のヒーローでありながらその容姿故に迫害されてしまうダークヒーローの姿を人間との温かい交流を中心に描いている。尚、ナレーションを務めているのはアニメ版『妖怪人間ベム』の第一シリーズでベムの声優を務めた小林清志。アニメ版を見ている人には堪らない起用となった。

ベム、ベラ、ベロの三人は感情が高ぶると醜い化け物の姿に変わってしまう妖怪人間。人間になる方法を求めて既に数百年を生き続けている。しかしどんなに人間との共存を望もうとも、その容姿故に彼らは常に人間から迫害され続けてきた。それでも危機に晒されている人間を見ると助けずにはいられない正義の心が彼らの中には宿っていた。そんなある日、少女の悲鳴を聞きつけて緒方家に侵入する。その場は泥棒と勘違いされてしまうが、思いがけず緒方家の祖先・緒方博士が行っていた研究がベム達の出生と関係があると判明する。

最初はどんな妖怪人間が登場するのかと興味津々でみたが、意外と可愛らしい(?)妖怪人間になっている。逆に人間の姿の時をアニメに似せる方が難しいのかも知れない。大分アレンジされた姿に変わっている。

勿論、見た目だけでなくストーリーも大分変更されている。そもそもアニメの方は主役はベロで、人間に正体がバレる度に放浪していた彼らが一時的に留まった場所で見た目だけでなく心も子供のベロが人間と接触をしてしまう事から様々な事件に巻き込まれ、それを保護者のようなベムとベラが協力して悪人達を対峙していく勧善懲悪の話で、敵となるのは人間だけでなく悪魔など人外の存在も含まれる。それに対してドラマでは夏目刑事や緒方博士の子孫の一家と関わることによって、同じ場所で留まり続けていく話になっている。

但しアニメ自体が相当古い時代に放送されているので、実際に見ている人は少ないのではないだろうか?

さて今年は大震災のあった年だけに、家族の絆を見直す傾向がある。単なるヒーロー物とはせず、家族の絆の大切さや温かさに重点を置いた改変はやはりその流れに準じたのであろう。最後の方になるともはやアニメとは似ても似つかぬ結末を迎えてしまうのだが、あまり不自然さは感じないまとめ方だったように思う。

満足度は★★★★
TVサントラ,カラオケ
EMIミュージック・ジャパン
(1996-08-21)

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怪盗ロワイヤル

  • 2011.12.24 Saturday
  • 23:32
JUGEMテーマ:日本のTVドラマ
 
【出演】 松坂桃李、福士誠治、大政絢 他
【放送】 2011年(TBS)

MobageとMixiで展開される人気オンラインゲーム『怪盗ロワイヤル』の世界を軸にした実写ドラマ。頭脳派、セクシー派、肉体派の怪盗に加え、ドラマオリジナルの技能派怪盗が登場し、お宝ゲットのミッションをこなしていく。

神村零は謎の女・北場陽子の執事から世界一の宝石と名高い『アレキサンダーの涙』を奪えと指令を受け、宝石商・氏神の開催するパーティーに潜入していた。同じく片桐夏連と岸原大雅もパーティーに潜入し『アレキサンダーの涙』を狙っていた。互いに騙し合いを繰り広げながらお宝に迫る三人。果たしてお宝をゲットするのは?

ドラマの当初はゲームの世界観をそのまま活かして怪盗達が自分の特技を生かしてお宝をゲットする活躍が中心の話となっているが、次第になぜ彼らが北場陽子のミッションをこなす必要があるのかが判明していく。そこには彼らに共通する事情が存在するのだが、互いにその事は全く知らない。鮮やかな怪盗のテクニックを駆使する彼らの活躍は元より、彼らの間に芽生える友情、信頼、そうした絆の深さを描いていく。

ドラマなのでストーリー性を持たせているのは判るのだが、主役はあくまで怪盗である。謎めいたイメージのある怪盗だけに無理にその出生まで遡って明らかにする必要があったのか疑問を感じる。むしろ毎回鮮やかなテクニックを披露して驚かせてくれた方が余程面白かったのではないかと思う。正直彼らの正体が判明する後半は誰が敵で誰が味方なのか判らないドキドキ感はあるものの、怪盗に人間らしさを求めてしまうと興味が半減してしまう。怪盗は常に謎めいた存在であって欲しいものである。

最終回は1時間スペシャルと思いきや、何と9話と10話の一挙放送。最近深夜ドラマではこういう形態が流行っているのだろうか? 放送の時間帯がいつもに増して遅いのは勘弁して欲しい。

満足度は★★★
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蜜の味 〜A Taste Of Honey〜

  • 2011.12.23 Friday
  • 00:06
JUGEMテーマ:日本のTVドラマ
 
【出演】 榮倉奈々、ARATA、菅野美穂 他
【放送】 2011年(フジ)

叔父と姪の禁断愛。どんな障害をも乗り越えて愛を貫く一途な二人の姿を描いた究極のラブストーリー。

ある夏の日、直子は大好きな叔父の雅人が自分を女として見ている事に気付く。それは雨の中のほんの一瞬の出来事だったが、その瞬間から直子の雅人への想いは淡い憧れから本物の愛へと変化した。雅人が勤務する医大に合格した直子は雅人に会えるのを楽しみにしていたが、雅人には恋人の彩がいると知ってショックを受ける。彩は直子を一目見ただけで雅人に恋をしていると気付く。直子への対抗心から乗り気ではなかった結婚話を急に持ち出す。

日本の法律では三親等以内の身内同士の結婚は認められていない。しかしそれは結婚が認められていないだけで、現実には事実婚や成人同士の性的な関係は違法にはならない。叔父と姪の恋愛が禁断の愛として白い目で見られる背景には道徳的な観念が影響しているだけで、別に禁忌を犯しているわけではない事をまず前提として知っておくべきだろう。

ドラマでは叔父と姪が愛し合っていると週刊誌が面白おかしく書き立てて煽り、問題視されているが、前述の内容を把握していれば別に騒ぎ立てるほどでもない。要は煽られてそれに乗ってしまった人々が破滅的な考えの下、二人を非難し追い込んでいくだけのストーリーに思えてならなかった。

このドラマの中では愛に敗れた者が自分を失い狂気に走る姿を誇張して表現している。彼らは自分が敗者となった事実を受け入れられずにいる。それどころか禁断愛こそが悪であり、それが本来は勝者となるべき自分を敗者にした最大の要因と考える。第三者的に見るとこれは失恋した人間の屁理屈としか思えない。というよりこの考え方はどこか変じゃないだろうか? 登場人物の多くは医者だから頭脳レベルの高い考え方をすると決めつけて、故意にストーリーをややこしくさせているように思えてならない。

さてそれはともかくドラマの序盤はまず菅野美穂演じる彩の執念深い恐ろしさが際立っている。それなのに何故か男達は彼女の恐ろしさには気付かない。ここが男の愚かさなのだと思わず納得してしまった。後半は溝端淳平演じる則杉が直子への未練と復讐から狂っていくのだが、こちらは浅はかさ全開で行動がくだらなさ過ぎる。この二つの差が影響しているのか濃厚なラブシーンまで登場した前半と違って後半は完全に尻すぼみ状態となってしまった。

ところで面白かったかと聞かれると答えに困る。常識を振り翳した人間の弱い者虐めを見ているようであまり良い気はしなかった。

満足度は★★★★
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家政婦のミタ

  • 2011.12.22 Thursday
  • 00:50
JUGEMテーマ:日本のTVドラマ
 
【出演】 松嶋菜々子、長谷川博己、相武紗季 他
【放送】 2011年(日テレ)

母親を失って崩壊しかけた家族が完璧に仕事をこなす家政婦の言動によって徐々に再生する物語。タイトルを見た瞬間、これは一体何のパロディだろうと思った人は多いはず。松嶋菜々子が主演というだけでも話題性があるのに、それに加えて元祖家政婦シリーズを彷彿させるタイトル。ところがどっこい内容は至って真面目なシリアス路線。しかもお涙頂戴のホームドラマとも全く違う。先の見えない新感覚が中毒になるドラマである。

阿須田家は父親と子供4人の5人家族。先日、母親を失って以来、家事は疎かとなり家の中は荒れ放題。そんな様子を見兼ねて父親は家政婦を雇う事にする。現れたのは家政婦の三田灯。異様な雰囲気を持つ三田だが家政婦としての腕は一流。しかし感情を表す事はなく、淡々と仕事をこなしていく。そんな三田の仕事ぶりにほっと安堵する阿須田家一同だったが、そこへ母親の妹・うららが末っ子の季衣の誕生日パーティーを開こうと提案しにやって来るが、うららの一言がとんだ騒動を引き起こしてしまう。

三田はまるでロボットのように感情を表さず、何をさせても完璧にこなしてしまう家政婦。但し命令されれば何でもやってしまうという危険性を孕んでいる。それが例え殺人だとしても・・・。ところがそんな人間味をまるで感じない三田に阿須田家の人々は何故か信頼し心を許すようになってしまう。そこが不思議なのだが、ドラマを見ていると次第にこの家の人々はそれぞれ胸に様々な問題を抱えていて、何かに頼らなければ自分自身心が壊れてしまいそうな崖っぷちに立たされていたことが判ってくる。心を持たない家政婦は家族ではないが、家族に近い存在。それでいて自分から問題に飛び込むようなお節介な真似はしない。そんな距離感が心を病んだ彼らには丁度良かったのではないかと思える。

またそれぞれの問題があまり突飛な問題でないのも共感を呼ぶ要因となっている。解決方法は確かに現実味があるとは言えないかも知れないが、特に長女・結の問題は長子として生まれた人にとっては身に抓まされる問題だろう。ドラマの多くは長子が親代わりとして頑張る姿が当然のように描かれているが、それが必ずしも長子の心の内を表しているとは限らない。義務感や責任感はあるかも知れない。しかしその一方でそれらが重過ぎて抱えきれなくなってしまう人もいる。むしろ結がまだ高校生であることを考えれば、そうなる方がリアルではないだろうか。

家族の問題が解決すればそれでホームドラマは大団円を迎えるものだが、そこからがこのドラマの本領発揮。三田が何故感情を表に出せなくなったのかが判明する後半は、更にぐっと視聴者の興味を惹き付けてしまう。三田の抱えた想像を絶する衝撃の過去。そして今度は三田の再生の物語へと移り変わっていく。

今クールではモンスター的な視聴率を記録したこのドラマであるが、ラストまで目が離せないのは勿論、最後のまとめ方も非常に良かった。何もかもが上手くいってしまう大団円よりよっぽど自然なラストになっている。最後の最後にどこぞの家政婦シリーズと同じ場面を持ってきたのはご愛嬌と言える。

満足度は文句なしに★★★★★
斉藤和義
ビクターエンタテインメント
(2011-11-02)

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謎解きはディナーのあとで

  • 2011.12.20 Tuesday
  • 22:20
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【出演】 櫻井翔、北川景子、椎名桔平 他
【放送】 2011年(フジ)

毒舌執事とお嬢様刑事のコンビによるユーモアたっぷりの本格ミステリー。原作は東川篤哉著の『謎解きはディナーのあとで』。この小説は本年の本屋大賞を受賞している。

宝生麗子は日本有数の宝生グループのお嬢様でありながら、警視庁国立署の刑事でもある。刑事の時には地味な身なりでナルシストなお坊ちゃんの風祭警部の下で働いているが、プライベートではお嬢様としての生活を満喫している。ある日、新しい執事・景山がやって来る。そんな中、麗子は若い女の殺人事件を担当する。風祭の指揮の下、聞き込みを行うが今一つ核心が見えてこない。帰宅した麗子はその事を景山に話すと、

「お嬢様はアホでございますか?」

と面と向かって毒舌を吐かれる。

執事の仕事はお嬢様の世話を焼くだけでなく、間違った行いを注意して正すのも執事の仕事である。即ちお嬢様故に世間一般の常識に疎い麗子が誤った感覚から推理を行えば、それを正すのも執事の役目と言えば役目なのであるが、その正し方が毒舌である事がこのドラマの特徴でもあり、魅力なのである。

1話完結の内容にアメコミ風の演出。連続ドラマでありながら水面下で進行するストーリーもなく、連ドラサスペンスにはありがちな最後に控える巨悪と対峙することもなく。本格ミステリーという側面を持ちながらも非常にノリが良く、それでいて深く掘り下げることもない。つまりはあまりドラマに深入りしない昨今の嗜好にマッチしたタイプのドラマなのである。確かにじっくりとドラマを見る派の人には物足りなく感じてしまうだろうが、何の気なしに見て楽しむには丁度良い軽さを持っている。殺人事件なのにどよ〜んとした感じがなくからっとしているのもこのドラマの良さだろう。

それにしても神出鬼没なこの執事・景山。行動は執事の範疇を越えて殆ど麗子のストーカーそのもの。それでいて任務はティータイムになると職務を放棄し、英国風のティータイムを如何なる場所でも実現してしまう。これだけの癖のある執事が他にいるだろうか? 景山をはじめとして麗子にしろ風祭にしろ非常に個性豊か。肝心な景山の推理は想像や不可視の域が大きくて興味を持てなくても、キャラクターだけを見ていても楽しめる。幅広い年代に向けて制作された意図が伝わってくるドラマだった。

満足度は★★★★★
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専業主婦探偵 私はシャドウ

  • 2011.12.19 Monday
  • 19:14
JUGEMテーマ:日本のTVドラマ
 
【出演】 深田恭子、桐谷健太、藤木直人 他
【放送】 2011年(TBS)

夫にベタ惚れの専業主婦が探偵となって自分を成長させるとともに、夫婦の絆を再生させる物語。原作は粕谷紀子のコミック『私はシャドウ』。

浅葱芹菜は夫の武文(通称:フミくん)が大好きな専業主婦。一途な芹菜はフミくんが好き過ぎてフミくんに尽くす事だけが生甲斐となっている。フミくんに依存し過ぎる芹菜を心配した親友のもと子は芹菜を合コンに誘うのだが、相変わらず芹菜の興味はフミくんだけの天然ぶり。しかし逆にそれを面白がった男が芹菜をホテルへと連れ込む。その様子を探偵の陣内が付け回していた。実は武文の上司・新山部長が芹菜の素行調査を陣内に依頼していたのである。芹菜は陣内の事務所に乗り込み、証拠写真を返して貰おうとするが、雑然とちらかった部屋を見て掃除を始めてしまう。

ひょんな事から始まった芹菜の探偵としての人生。しかしそれは主婦業しか知らなかった芹菜にとっては未知の世界への第一歩であり、探偵業をする上で現実を知り、自分を見つめ直すきっかけになっていく。

最初は天然っぷり全開の専業主婦の芹菜が鬱陶しくて仕方がなかった。新婚かと思ったらどうやらそうではないらしいと判り、しかも武文は明らかに芹菜を重過ぎると感じ距離を置こうとしている。そんな素振りにさえ気づかず、べたべたする芹菜に吐き気をもよおす程。深田恭子自体がふんわりとしたマシュマロのような雰囲気があるので、あまりにも見事にはまり過ぎて怖かったが、同時にこのまま進行していくのかと不安に駆られたものだった。

ところが回を追う毎に面白くなって、すっかりはまってしまった。勿論、あまりにも世間知らずな芹菜が探偵などやれるものではなく、到底あり得ない失敗の連続。おまけに業務遂行中にも天然っぷりを存分に発揮してくれる。主婦と探偵という似ても似つかない二つの職業を並べたアイディアも良いし、その中で見せてくれる芹菜だからこそ出来る捜査も見物である。そしてついにフミくんの会社にまで乗り込んでいく芹菜。原作を読んでいないので、まさかそこから企業の内部抗争にまで発展するとは驚きである。

最初からほんわかしたムードのままに進んでいくドラマだが、その中で夫婦のあり方を考える真面目な内容も含んでいる。主題歌に使用されたフレーズがそのまま芹菜の台詞の中に表れた時、主題歌もドラマにシンクロしていく感じがした。

後日談が最後のお楽しみとして用意されていたが、これも非常に良かった。まさかあんなサプライズだとは・・・。一度味わってみたいものである。

満足度は★★★★★
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