パーフェクト・ブルー

  • 2013.01.06 Sunday
  • 00:33
JUGEMテーマ:日本のTVドラマ

【出演】 瀧本美織、財前直美、寺脇康文 他
【放送】 2012年(TBS)

不審死を遂げた父の死の謎を追う探偵事務所の調査員が遭遇する事件ファイル。キーワードは『パーフェクト・ブルー』。しかし彼女はその意味さえ知らなかった。原作は宮部みゆきのデビュー作『パーフェクト・ブルー』、及び『心とろかすようなーマサの事件簿』。

七年前、蓮見浩一郎は車の中で手にカミソリを持った遺体となって発見された。第一発見者は蓮見家の次女・糸子。警察は事件性はないとして浩一郎の死を自殺と断定。しかし浩一郎は謎の言葉「パーフェクト・ブルー」を残しており、その事が未だに妻の杏子や長女の加代子にしこりを残していた。以来、蓮見探偵事務所の所長を務める傍ら杏子は浩一郎の死の真相を調査しており、加代子もまた調査員として杏子に協力していた。ある日、ストーカー被害の調査を依頼してきた依頼人の早朝ジョギングに同行した加代子は血まみれの遺体を発見する。

蓮見探偵事務所のスタッフは女性ばかりならば依頼人も女性ばかり。行方不明者の捜索から浮気調査等々案件は様々で中には陰惨な事件も含まれている。しかし必ずどの案件も家族の絆を感じさせる温かさを孕んでおり、最後はほっこりしたラストを迎える。その一方で蓮見浩一郎の死の謎に迫る内容も含んでおり、とある事件をきっかけに一挙にその真相へと近付いていく。

ストーリーは抜群に良い。宮部みゆきの看板は伊達ではない。しかし如何せん地味であるのが難点。探偵ドラマには付き物のド派手なアクション場面はなく地道な調査がメインのため、結構現実的だとは思うのだが、元祖探偵物を好む視聴者には物足りないと感じるかも知れない。但し月曜8時枠の早い時間帯の放送だけに、子供から大人まで楽しめるアットホームなドラマに徹して最後までテーマがぶれなかったのは立派である。

毎回一話完結で進んでいくドラマ形式を取っており、中でもクライマックスの最終話が一番面白い。ただかなりラストの展開が急だったためもう少し時間を割いて放送して欲しかった。

満足度は★★★★

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救急指定病院10

  • 2013.01.04 Friday
  • 00:54
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【出演】 池上季実子、鶴見辰吾、寺島しのぶ 他
【放送】 1999年(日テレ)

救急病院に勤務するベテラン看護師(この時代はまだ看護婦)の活躍を描いた人気シリーズ『救急指定病院』の第十弾!当初は斉藤澪の小説を原作としてドラマ化されたが、三話目からはオリジナルストーリーで制作されている。シリーズ最後となったこの作品は当時何かと話題になっていた過労死を巡るストーリーとなっている。

夜道で警官が悲鳴を聞きつけて駆けつけると女性が血まみれになって倒れていた。救急車で菊名総合病院へ運ばれたその女性は命に別状はなかったがショックのため耳が聞こえなくなっていた。その後、病院に患者の命を狙うFAXが送り付けられたため主任看護婦の小諸久美子の立ち会いの元、患者への事情聴取が行われる。話を聞いた久美子の姉は事件の匂いを嗅ぎつけ調査を開始する。そんな最中看護婦の一人が白衣を盗まれるという騒ぎが起きる。その夜、病院では何者かの手によって意図的に停電が引き起こされた。騒然となる院内では手術を終えたばかりの二階堂が心肺停止状態に陥っていた。スタッフの証言で停電となった当時、二階堂の部屋に看護婦に成り済ました何者かが侵入していたと判る。

過労死で夫を亡くしたたまきと亡き夫の雇い主だった二階堂が同じ病院に入院している最中に起きた殺人未遂事件。当然ながら警察はたまきに疑いをかける。しかし次第に人間関係が明らかになっていくと他にも動機のある人間が明らかになっていくというストーリーで、いつものように自称ジャーナリストの久美子の姉があれこれ探り回って、事件に片足を突っ込んでいる久美子と共に事件を解決していくというお馴染みのパターンが楽しめる。

このドラマが始まった当初はまだ幼かった久美子の息子・大吾も今ではすっかり大きくなり保育園に預けられていた男の子が体の大きな小学生へと変貌しており、このドラマの歴史を感じる。ラストは何故か姉の後輩の刑事までが混じった小諸家の仮装パーティー場面で終了する。この刑事はすっかり小諸家の家族の一員のように馴染んでいるのだが、あくまで他人であり、とうとう最後まで久美子の姉とのラブロマンスもないまま。やはり良いように使われるだけの存在が合っているのだろうか?

さて相変わらずミステリーとしてはいまいちの内容である。展開があまりにお約束過ぎて衝撃の真実も「やっぱりな」で終わってしまう。このドラマはミステリーよりも病院内の様々な人間模様をメインとしているだけにそちらの方で楽しみたいドラマである。

満足度は★★★★
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遅咲きのヒマワリ 〜ボクの人生リニューアル〜

  • 2013.01.01 Tuesday
  • 00:49
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【出演】 生田斗真、真木よう子、桐谷健太 他
【放送】 2012年(フジ)

地域の活性化を目指す地域おこし協力隊に参加する事になった青年と、夢破れて故郷に戻った女医を中心に高知県四万十市で生きる人々の群像劇。高知の豊かな自然を背景に人々の優しさや温かさ、そして命の大切さを訴える内容となっている。主演の生田斗真の弟役に実弟のフジテレビアナウンサー・生田竜聖が出演。おまけに最終回の放送日に弟が入籍とドラマの設定通りの展開にもビックリ!

小平丈太郎は正規雇用を目指して派遣社員として働いていたが、不景気の世情を反映して解雇されてしまう。しかし少しも焦らず別の派遣の仕事を探そうとする丈太郎に恋人は別れを言い渡す。実家に頼ろうと考えたものの、28才で定職のない自分の立場を嫌という程思い知らされ、ネットで見つけた四万十市の地域おこし協力隊の仕事に志願する。一方、四万十市出身の二階堂かほりは東京で免疫医療の研究に勤しんでいたが、医師不足の四万十中央病院の臨床医師として派遣される事になる。飛行機でも電車内でも缶ビールを一気飲みしては片手で握り潰すかほりに興味を示した丈太郎は、かほりに馴れ馴れしく声をかけるがナンパはお断りとあっさり撃沈。ところが地域おこし協力隊の隊長・藤井がかほりを知っていて、丈太郎にかほりを紹介する。

ドラマに登場する人々は何れも今の生活に満足していない人々。悩みや不満を抱えてはいるもののそれをどうしたら解決できるのか判らず、ただ何も出来ずに今を生きている。人生は必ずしも成功する者だけとは限らない。様々な失敗を繰り返し、気が付けば時間だけが経って自分は未だに何も進歩出来ずにいる。そんな人々が手を取り合って現状を打破し、新しい自分の生き方を見つけていくストーリーになっている。テーマは割合良かったし、悩み苦しみ葛藤しながら自分の道を見つけていくプロセスも悪くはなかった。

但し現代に受け入れられる内容かと言えば微妙である。昔ならばこうしたドラマは非常に人気があったのだが、現在ではもっとテンポのあるドラマの方が受け入れやすい。如何せん地味なのが難点。ドラマの中心となっている二十代から三十代には是非見て共感して欲しい内容だったのだが、なかなか難しいように感じた。

満足度は★★★★

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高校入試

  • 2012.12.30 Sunday
  • 00:48
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【出演】 長澤まさみ、南沢奈央、徳山秀典 他
【放送】 2012年(フジ)

高校入試をぶっつぶせ!ネットの書き込みが有名進学高校の入試を危機に陥れる。高校入試を舞台にしたミステリーサスペンス。ベストセラー小説『告白』の作者である湊かなえがこのドラマのために脚本を書下ろし。深夜枠にも関わらず濃厚なストーリーに豪華な出演陣をずらりと揃えている。また主題歌となったback numberの『青い春』が印象的で、ドラマ自体は常にシリアスでどこか狂気を孕んだ恐怖で綴られているにも関わらず、ラストで流れるこの曲は高校入試に挑む受験生の大人になり切れない甘酸っぱさを漂わせてくれる。

県立橘第一高校(通称:一高)は有名な進学校で、一高の肩書はどんな成功者も軽んじてしまうくらいにこの地域では強い影響力を持っている。明日は公立の高校入試。新任の春山杏子は初めて経験する入試となる。入試のために職員会議が開かれ、入試の注意事項や担当などが話し合われた。終了後、杏子は前職のツテを使って予約したペアチケットを同僚のみどりに渡しに行く。みどりにはこの学校に彼氏がいるらしい。みどりの相手が誰なのか気になりつつ杏子は音楽室を後にした。

初っ端から何かしらきな臭い雰囲気がぷんぷんするストーリーで、主役は長澤まさみ演じる春山杏子なのだがただ杏子視点で話が進んでいくわけではなく、場面をやたらと切り替えてそれぞれの登場人物の行動を追っていく構成になっている。主な登場人物が高校の教師達であり、何れも個性的な面々が揃っている。その面々が短く区切られた場面で何かしら意味深な発言をしたり、隠れて問題行動を起こしたりするので見ている側にとってはこれもあれもとにかく注意を払わなければならない箇所が多いのがこのドラマの特徴でもある。もしかしたらこれが後々の伏線になっているのかも知れないと思うと目が離せなくなってしまうのである。

またドラマの中で謎となっているものは一つではない。高校入試を妨害しようとしている者がサイトに書き込んでいる事が軸となってはいるが、その一方で怪しい人物達が抱える全くそれとは無関係の謎も孕んでいる。それらが巧妙に絡み合ってストーリーが進んでいく。見れば見る程謎が深まっていく構成は秀逸である。

確かに秀逸なドラマではあるのだが、その反面真実が明かされる要因が必ず当事者の告白によるものという点が不思議に思う。おそらく原作者の好みだと思われるが、実際には自分から全てを告白する者ばかりではない。何となくその点だけが不自然に思えてならなかった。とは言え非常に面白いドラマであった事は事実であり、深夜枠の放送である事が惜しまれてならない。

満足度は★★★★★

湊 かなえ
角川書店(角川グループパブリッシング)
(2013-01-04)

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幸せの時間

  • 2012.12.29 Saturday
  • 11:35
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【出演】 田中美奈子、西村和彦、神楽坂恵 他
【放送】 2012年(フジ)

崩壊した家族の再生の物語。原作は国友やすゆきのコミック『幸せの時間』。原作では夫が主人公となっているが、ドラマでは妻が主人公となっている。違法建築のマイホームが家族の絆を象徴しており、家族が崩壊と共にマイホームも倒壊していくのが印象的である。

アザレアニュータウンに引っ越してきた浅倉一家は幸せの絶頂にいた。新しい家に引っ越し、子供達は自分の部屋を持てた事を喜び、浅倉夫妻も子供達に気兼ねする事無く愛し合える事で絆を深めていた。ところが翌日、駅まで夫の達彦を車で送る途中、智子は高村燿子をはねてしまう。幸い燿子の怪我は大した事は無かったが、燿子は達彦を運命の人だと思い込んだ事から執拗に達彦を追い始める。

『幸せの時間』というタイトルからは想像もつかないような過激なセックスシーンが盛り沢山の前代未聞の昼ドラで、必ず1回以上はそういう場面が盛り込まれているのが売りである。特に激しいのが達彦のセックス。机の上に突っ伏した女子社員をこれでもかというくらい激しく後ろから突き捲ったかと思えば、我慢出来ず玄関で立ったまま行為に及んだり、はたまたエプロンをつけたまま服だけを脱がしバターとジャムを塗り捲って犯す等々、「もうどれだけ好き者なんですか?」と尋ねたくなるような絶倫ぶりを発揮してくれる。こんな男が夫だったら妻は堪ったもんじゃないだろうと思いきや、これだけ派手にぶちかましている割には奥さんは寝耳に水の状態。達彦の友人でさえ達彦の浮気は考えられないと言い張るくらいだから相当巧妙に隠しているものと思われる。この状態で最終回まで持たすのだろうかと不思議に思っていたら、後半は後半で浮気がばれて打ちのめされた夫の代わりに智子が幼馴染みと不倫を披露する。浮気・不倫・援交・妊娠・強姦・ストーカー・局所切断等々何でもありのドラマで、これだけ派手にやらかしてくれると却ってさばさばしていて潔さを感じる。

さて内容はともかくとしてこのドラマを見て真っ先に思うのは地デジ放送になったための残酷さだろうか。実は今回のドラマに起用されている役者陣には久々に画面に登場する役者が多い。主役の田中美奈子は元より高樹澪や城崎仁等々がそれにあたるのだが、特に高樹澪は病気の形跡がありありと露呈し、見栄えを良くするための化粧が非常に悲しくなる。田中美奈子に至っては二重にも三重にも刻まれたほうれい線がくっきり浮き出てしまい、ドラマ中気になって仕方がなかった。

満足度は★★★★★

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毒<ポイズン>

  • 2012.12.28 Friday
  • 01:01
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【出演】 綾部祐二、臼田あさ美、渡辺いっけい 他
【放送】 2012年(日テレ)

わずか一滴で人を死に至らしめるという毒。どんな科学捜査でも決して検出されず、しかも服用してから24時間後に飲んだ人間に心臓麻痺を起こさせる。そんな毒があったらあなたはどうするだろうか?究極の毒薬を巡る人間のオムニバス形式のヒューマンドラマ。原作は赤川次郎著の『毒(ポイズン)』。

ネット上で完全犯罪を可能にする毒薬の噂が話題となっていた。その毒薬について調査をしていた雑誌記者の秋本は毒薬を開発したのは日本人で手の甲に傷跡があるという事実を掴む。その頃秋本は社長令嬢と婚約していたが、高校時代の同級生の真由美ともずるずると関係を続けていた。そんなある日、真由美の妊娠で悩んでいた秋本の前に松井が現れる。松井はあの噂の毒薬を秋本に手渡す。

ドラマは交通課から捜査一課に異動になった笹本直美が毒薬に関わる殺人事件を担当する内に、かつて毒薬に関わって亡くなった父親の死の真相を究明しようと必死に奔走する様子を描いていく。原作では究極の毒薬が大学の研究室から盗まれて人から人へと渡っていくストーリーなのだが、ドラマでは松井が直接人々に渡すという設定になっている。原作よりリアリティのある内容に変えられている。これはこれで一つの作品としての価値はあるのだが、反面原作にあった夢がないのが難点。何をするにしても理由付けをしてしまうのは考えものである。

殺人事件がメインの内容だけにあまり楽しい内容ではない。毒を使うかどうかは本人次第。しかし大抵の人間は毒の誘惑に負けて使用してしまう。そんな人間たちを見つめ続けるのがストーリーテラーでもある松井。彼にとって毒を渡すという行為は実験と同じ。つまり自分の考えが正しいかどうかを確認するために人体実験をし続けているのである。決して自分の手は汚さずに。

元々原作は不思議な魅力のあるストーリーで、最初に読んだ時はその巧妙に計算された内容に驚嘆したものだった。その実写化だけに面白い内容であるのは間違いない。但し、やはり深夜枠だけあって暗めのストーリーである。

満足度は★★★★★

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勇者ヨシヒコと悪霊の鍵

  • 2012.12.26 Wednesday
  • 00:01
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【出演】 山田孝之、木南晴香、宅間伸 他
【放送】 2012年(テレ東)

低予算ドラマ『勇者ヨシヒコ』シリーズ第二弾!誰もが知るゲーム『ドラクエ』のパロディーであまりにくだらなく人をおちょくった内容が一部に大うけして、まさかの第二シリーズ制作となった。勿論『ドラクエ』の制作会社であるスクエニもスタッフロールに名を連ね、このあほらしさ満点のドラマを容認していると窺わせてくれる。また”低予算”と前面に押し出しているだけあって毎回豪華なゲストは登場するものの、出演料が高そうなゲストは全て友情出演。また手作り感満載のはりぼてモンスターや実写化が難しい戦闘場面ではCGでなくちゃちなアニメーションで終わるというわざとらしさが楽しい!

伝説の勇者ヨシヒコ一行が魔王を倒してから100年後の世界。ヨシヒコの生まれ故郷・カボイの村では結界が破られ魔物たちの脅威に晒されていた。そこで村人は魔物を退治してくれる勇者を募ったが、村の若者は根性なしばかり。そこで村長は勇者ヨシヒコの血筋を引く子孫を探し出して勇者になれと迫るが、相手は子供であっさり言い負かされてしまう。見兼ねた仏はかつての勇者ヨシヒコ達を復活させる。ところが手違いで死んだ時の姿で復活させてしまったため、よぼよぼのジジババパーティーで戦う羽目に!

もう初っ端からあまりのぶっ飛んだ内容に爆笑の嵐。村の外にいるスライム(ドラクエの世界で最も弱いモンスター)はそれらしき姿はしているものの明らかにはりぼて。おまけに勇者ヨシヒコの一行はよぼよぼだから攻撃をしかけても空振りばかり。その効果音がもろドラクエの空振りした時の効果音で、ドラクエをプレイした事のある人にはそれだけで堪らず吹いてしまう。おまけにどう見ても糸で釣ったスライムが飛んできてよぼよぼヨシヒコに触れたと思ったら画面が切り替わると十字架のついた棺が!まあ、よぼよぼだから仕方ないとは言うものの、さっき生き返ったばかりじゃん!と思わず突っ込んでしまう。とにかくお笑い全開の内容は流石である。

勿論、仏(これがまたあほな仏で・・・)がヨシヒコ達を元の若々しい姿に戻してくれるので二話目以降は元の姿での旅になる。しかしよくぞこんなストーリーが思い付くのかと感心してしまう。特にサクーラ村の回は笑いが止まらなかった。この回は完全に『金八先生』のパクリ。他局の番組だけど良いのか?という疑問はさておき、『腐ったみかんの方程式』やら『十五の母』やら、金八先生を一躍スターダムに押し上げたエピソードをそのまま持ってきた大胆さには脱帽。当たり前だが演じているのは別人。何でもアリの世界観は最高に楽しかった。深夜ドラマにしておくのが勿体ない程の出来である。

満足度は★★★★★

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PRICELESS〜あるわけねぇだろ、んなもん!〜

  • 2012.12.25 Tuesday
  • 01:10
 JUGEMテーマ:日本のTVドラマ

【出演】 木村拓哉、藤ヶ谷太輔、藤木直人 他
【放送】 2012年(フジ)

ある日突然会社を解雇された男が極貧生活の中で人生に本当に大切なものは何かを見つけ出す転落人生物語。人はお金がなくても生きていけるのだろうか?

ミラクル魔法瓶の大屋敷巌社長が亡くなり、息子の統一郎が社長を引き継ぐ事になる。社内でも人気者の企画開発営業部課長の金田一二三男はその放送を何の気なしに聞き流していた。その日、帰宅途中、二人の貧しい子供に出会う。金がないと泣くその子に渋々500円を渡した二三男だったが、実は二三男自身も所持金の少ない身。翌朝100円を落としてがっくりする始末。ところが出社した二三男は社員達の冷ややかな目に驚く。懲罰委員会に呼ばれて二三男のUSBメモリーの中に会社の情報が入っていたと聞かされる。身に覚えのないまま会社を懲戒免職になる二三男。しかし実は二三男の解雇は統一郎が二三男を追い出すために仕組んだ罠。二三男は統一郎の実弟で、今わの際で巌が社長に指名したのは二三男だった。

ツイていない時には何をしてもツイていない。貯金は30円だし、家は爆発。何もかも暗転するばかりの人生で、彼に手を差し伸べたのは昨夜500円を恵んでやった子供達。彼らからお金がなくても生きる術を学んでいく二三男。しかしこの何もない現状こそが人生の真骨頂。そこから這い上がるもそのまま朽ち果てるのもその人次第。このドラマは所謂わらしべ長者の現代版のような内容で、二三男が持ち前の人を動かす力を発揮してのし上がっていく姿を描いた成長物語でもある。障害を乗り越えながらも躍進する二三男の姿は実に爽快である。

人は一人では生きていけない。どんなに自分よがりで生きていても必ずそこには人との関わりが存在する。その関わりを大切にするのが二三男であり、そんな二三男だからこそ人はついてくる。現在はいらない人間を切り捨てる事で会社を守ろうとする企業が増えている。そうする事で有能な人間だけを残し会社をシェイプアップして利益だけを優先とする。それが最も簡単な方法であるからである。しかし世の中有能な人間ばかりではない。極端な話、切り捨てられる人間の方が多いのである。昔の日本の企業は必ずしもそうではなかった。時代を逆行するような話ではあるものの、忘れかけた日本の企業の良さをもう一度考えてみようと問いかけているようでもある。

また忘れてならないのが物作りに対する情熱。このドラマではメーカーが舞台となっているため、小さな町工場の姿も映し出している。徐々に日本から消えていく町工場。日本の最先端技術が実はこんな工場の中で生み出されているという事実も忘れてはならない。

色々な意味で良いドラマだったと思う。勿論、ストーリー自体も楽しいし、ついつい夢中になってしまう。景気の悪い話ばかりが流れる中、こういう話は夢があって最高!

満足度は★★★★★

古家 和尚,百瀬 しのぶ (ノベライズ)
扶桑社
(2012-12-12)

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悪夢ちゃん

  • 2012.12.24 Monday
  • 01:02
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【出演】 北川景子、GACKT、木村真那月 他
【放送】 2012年(日テレ)

恩田陸著の『夢違』を原案に舞台を小説の近未来から二十年前、つまり現代を舞台にしたSF学園ファンタジー。腹黒女教師と予知夢を見る能力を持った女子生徒が不吉な予知夢が導く最悪な結末から逃れるために未来を切り開く姿を描く。尚、予知夢に因んで毎回タイトルには『夢』が使用されている。

武戸井彩未は小学校の美人女教師。表面的には周囲に合わせて良い教師を気取っているが、心の中では人を信じず毒を吐き捲るサイコパスだった。ある日、彩未が担任を受け持つ五年二組に転入生・古藤結衣子がやって来る。結衣子は髪の一部が白髪のおどおどした少女で、突然彩未に不吉な事を言い出す。しかもその言葉通り学校近くの家で心中事件が起こり、以来結衣子は不登校に。彩未は仕方なく結衣子の家を訪ねる。

原案となった小説では近未来の話で夢札を引く事により人の夢を見られる事が常識となっているが、この世界ではまだその夢札の存在すら知られていない。結衣子の祖父が科学者で夢札を見る機械を発明しているのだが、それは結衣子の悪夢を見るためだけに使用されている。それによって結衣子の夢が見られるようになるわけなのだが、夢だけに内容はかなり抽象的。それを表現するためにCG映像を使用しているもののこれがまたあまりの子供騙しのちゃちな映像で、もう少し何とかならなかったものかと首を傾げる惨憺たる出来である。

まあCGは一部だし子供向けの番組だからこの程度でも良いのかと思いきや、内容は決して子供向けの内容ではない。小学校を舞台にしているだけあって表向きは完全に子供向けなのだが、夢関係の理屈等々がかなり難しく、この辺りは明らかに大人向けである。一体、どこにターゲット層を絞っているのか非常に判り辛い。強いてあげれば結衣子が「しぇーんしぇー」と舌足らずな喋り方をするロリ娘だし、小学生の可愛い女の子を各種取り揃えているので喜んで見るのはおそらくロリ好きな大人達だったのではないだろうか?

ここ数年子役ブームと騒がれ年端もいかない子役たちが活躍するドラマが目立っている。ところがこのドラマの場合どうもその流れを軽んじてみている嫌いがある。可愛い子役が出ていればOKというわけではない。注目を浴びる子役たちは何れも可愛らしいだけでなく、大人顔負けの熱演をする事が条件としてあがっているのだが、主演はともかく今回のドラマで各話の主役級を演じる子役たちの演技の稚拙さや台詞の棒読みはあまりに酷い。良く言えば子供らしいと言えるのかも知れないが、子供だけの場面になった途端直視出来ない事も多かった。その他大勢の生徒の中には既に他のドラマなどで活躍している子役達もいるのにこの選出は何故?と首を傾げながら見ていた。やっぱり事務所の力なのだろうか?

因みにこのドラマで楽しめた点はどこかと言えば、彩未と夢の関わり合い云々の話だけで正直子供達のどーだこーだはいらない。むしろ原作小説をドラマ化して欲しかった。ラストで結衣子の父親がちらっと一部だけお目見えする点から考えても、続編を考えているのだろうとは思うが、全く期待は出来ない。

満足度は★★★
恩田 陸
角川書店(角川グループパブリッシング)
(2011-11-12)

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熱い空気

  • 2012.12.23 Sunday
  • 00:26
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【出演】 米倉涼子、余貴美子、野際陽子 他
【放送】 2012年(テレ朝)

人間観察の好きな家政婦がセレブな家庭の秘密を覗き見る内に事件に巻き込まれてしまう。原作は松本清張著の『熱い空気』。かつて市原悦子主演の『家政婦は見た』シリーズの記念すべき第一作を米倉涼子主演でリメイク。性格の悪い家政婦を米倉涼子がコミカルに演じている。

田園調布にある大学病院の内科部長の稲村家に雇われる事になった家政婦の信子はおかっぱに丸眼鏡の何とも冴えない女だった。到着するなりわんぱく盛りの三人の息子達にからかわれて階段から落ちて思い切り切れてしまう。しかしセレブな内科部長夫人はこれまでにも三人の悪戯の度が過ぎて次々家政婦に辞められていると白状し、信子を雇う事に決める。しかし実は信子はスタイル抜群の超美人。人間観察の好きな信子は時折元の自分に戻って雇い主の観察をする事もある。書斎を掃除していると思った通り本棚に隠された愛人からの手紙が見つかる。

信子が勤務するのは一見裕福で何不自由ない生活を送る一家。しかし夫の達也は女好きで愛人がいるし、妻の春子はケチで我儘で見栄っ張り、子供達は躾がなっておらず親の金を盗んだり喫煙したりとやりたい放題。姑は嫁との折り合いが悪く信子に達也を誘惑して欲しいと頼む始末。信子が見た稲村家の内情は既に破綻していた。

最初は家政婦としてひたすら低姿勢に徹する信子だが底意地の悪さは負けていない。雇い主からぞんざいな扱いをされれば信子も黙ってはいない。家政婦と言う立場上その家庭の秘密を容易に覗けてしまう。その秘密を武器に信子のじわじわと家族を崩壊させる手口が見物である。人の不幸は蜜の味を地で行く内容に思わずにやりとにやけてしまう。

尚、元々このドラマの焦点となっているのはマッチ。現在ではマッチを使用する人は殆どいないため、時代にそぐわない内容ではあるが、敢えてそのマッチを登場させて子供が勝手に使用していたという設定になっている。

但し市原悦子主演の家政婦は見たシリーズと違って、家族をぶち壊して「いー気味」と悪者ぶりを発揮して天罰を食らうラストではないのは少々インパクトに欠ける。もう少し悪態ぶりを晒しても良いのではないかと感じた。

満足度は★★★★
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