女はそれを許さない

  • 2014.12.25 Thursday
  • 12:11
JUGEMテーマ:日本のTVドラマ

【出演】 深田恭子、寺島しのぶ、上川隆也 他
【放送】 2014年(TBS)

弁護士資格を失った元敏腕弁護士が再度弁護士の資格を取るために課せられた条件は依頼人から「ありがとう」と10回言わせる事。弁護士資格を持ちながら法廷に立つ事を頑なに拒否する女性弁護士とタッグを組み、様々な案件に挑んでいく。

裁判で逃げ出してしまった事がトラウマとなって弁護士事務所を辞めた岩崎麗はロースクールの学費を返済するために派遣社員として働いていた。しかし弁護士だった父親が亡くなったのを機にもう一度法律事務所で働こうとセイント法律事務所の面接を受けるが、面接官の海老沢凛香にあっさり落とされてしまう。一方、敏腕弁護士として華々しい活躍を見せる凛香に突如としてあらぬ疑いが賭けられる。クライアントのライバル社から凛香しか知らない口座に金の入金があったのだ。弁明する機会さえ与えられぬまま解雇されそうになった凛香は自分から弁護士会も事務所も辞めてしまう。信用も活動拠点も失った凛香は困った挙句大学時代の先輩・忠守藤次郎を訪ねる。すると藤次郎は信用を回復するための条件として他の弁護士と組んで依頼主から「ありがとう」と10回言われる事を提示。凛香が自分の手駒として目を付けたのは麗だった。

凛香の華々しいキャリアは依頼人の利益を優先し、どんな卑劣なやり方でも勝てば官軍。一方、麗は依頼人の気持ちだけを重要視し、依頼人の利益は二の次。凛香と麗のやり方は全く正反対で相容れる要素は殆どないように見られる。ところがそれぞれの長所はお互いの不足している部分に当てはまる。それらを補う事で二人はより最強の弁護士へとステップアップ出来るのである。凛香は弁護士資格を取り戻すまではパラリーガルとして麗の補助につく事になる。しかし凛香がそれで満足するわけはない。裏から麗を操って自分の意思を押し通すつもりなのだったのだが、麗は弁護士としての自信を失ってはいるものの、依頼人を助けようとする気持ちは誰よりも強い。ここぞと言う時に凛香の言いなりにはならず、押しの強い凛香に忌憚ない意見をぶつけていく。だからこそ面白い。二人の仕事はまるで女同士の喧嘩のような感じさえする。特に演じる二人がその役柄に非常に合っていて、正反対の二人が繰り広げるやり取りが毎回楽しみだった。

また周囲を固める面々も個性的で興味深い人物ばかり。それぞれがそのキャラクターを確立していて、ぶれがなく判り易い。

満足度は★★★★

いきものがかり
ERJ
(2014-11-12)

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すべてがFになる

  • 2014.12.24 Wednesday
  • 11:03
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【出演】 武井咲、綾野剛、早見あかり 他
【放送】 2014年(フジ)

超理系頭脳の准教授と女子大生が様々なトリックを解き明かす。原作は森博嗣著の『すべてがFになる』他S&Fシリーズ。

国立神南大学工学部建築学科三年の西之園萌絵は犀川創平准教授が神と崇拝する天才プログラマー真賀田四季博士に面会した。彼女は自分の中に別人格を持ち、過去に両親を殺害している。しかし本人はその事を認識してはおらず、彼女の中の別人格も彼女の両親を知らないと言う。彼女曰く両親を殺したのは人形。彼女は親が殺された現場を見ていただけで、その点では目の前で起きた飛行機事故で両親を失った萌絵と変わらないと主張する。なかなか本心を見せないミステリアスな四季だが、再度面会を求める萌絵に「すべてがFになれば・・・」と言って面会を終了する。実は四季は幽閉状態にあり、滅多に会えるわけではない。大学で萌絵が犀川にその事を報告していると、犀川がこれから極地環境研究センターに行くと聞いて一緒についていく事にする。萌絵は犀川に特別な感情を抱いていて、二人きりになるならどこにでもついていくつもりでいた。二人は氷点下二十度の実験室で行われる実験に立ち会う事に。

私、解けちゃいました!

理系女子の萌絵は屑川教授に憧れる女子大生で、事件が起こればすぐに首を突っ込んでしまう好奇心旺盛な性格。理系という事に拘って、事件の謎を命題、そしてそこから導き出される推理を仮定という言葉で表し、萌絵が推理した理論を屑川教授の超理系頭脳がその正誤を判定して、事件を解決していくと言うパターンになっている。

確かに理系頭脳に相応しい高度で難解な謎ばかりが登場するのだが、何分にも内容が面白くない。興味を惹かれる要素が殆ど見当たらないのである。明らかに主演の二人の人気に頼って制作したとしか言いようのないドラマで、登場する難解な命題も凡人を理解出来ない天才の講義を受講しているような雰囲気で、どうにもついていけないのである。それをもっと親しみやすくするために萌絵を普通の女子大生っぽく演出してはいるものの、やはり魅力に欠いているのは否めない。おまけにドラマの重要なキーポイントとなっている謎の天才・真賀田四季が美人でもなければ可愛いでもない微妙さと人間らしさの無い存在にドン引き。つくづくこのストーリーはドラマとして実体化させてはならないと感じた。

満足度は★★

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ビンタ! 〜弁護士事務員ミノワが愛で解決します〜

  • 2014.12.23 Tuesday
  • 10:33
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【出演】 松本利夫(EXILE)、山口紗弥加、西村雅彦 他
【放送】 2014年(日テレ)

元暴走族総長が法律事務所の事務員に就職!世の中の困った人達の問題を愛で解決しようと奔走する法律ドラマ。原作は小川圭のコミック『特攻事務員ミノワ』。

商店街の入り口でブランド品の叩き売りをしていた箕輪文太の元に顔に痣を作って助けを求めてくる。何でも息子に暴力を振るわれたらしい。困った人を見捨てておけない文太は暴走族時代に培った腕っぷしで叩きのめし、放蕩息子をマグロ漁船に乗せてしまう。やり過ぎだと訴える女性に文太は「やり過ぎくらいが丁度いいんだよ」と豪快に笑ってみせる。ある日、そんな文太に転機が訪れる。工藤洋平法律事務所の事務員として採用されたのである。弁護士は弱い者を助ける正義の味方と思っていた文太は事務員としてその手伝いが出来ると大張り切り。早速工藤所長は文太を重役出勤した高田夏美弁護士の事務員に任命する。実はこれは工藤所長の夏美に対する露骨な嫌がらせ。教養もなければパソコンも使えない文太を夏美専属の事務員につける事で夏美を困らせようとしたのである。

原作ありきのドラマなのでストーリーはともかくとして、ドラマの出来はこんな物かと納得する以外にないだろう。箕輪はがらっぱちで演技力より勢いの役柄。それだけに主演の演技が拙くても許されてしまう。頑張っているのは判るのだが、やはりそうした内容に主演が助けられているのは否めない。

それはともかくとして対立する弁護士二人と、妹を養うために弁護士事務所の事務員として働く元暴走族上がりの箕輪が数々の依頼に対して通常ではあり得ない方法で解決していくストーリーで、趣旨としては面白いが、やり方はどうなの?と首を傾げる事も多々ある。どのエピソードも上手く最後はまとまっているので終わりよければ何とやら・・・といった所なのだろう。暴走族の思考で突っ走ってしまう箕輪と必死にフォローに回る敏腕弁護士の夏美とのやり取りはそれなりに見ていて面白いが、それぞれの依頼に関してはまあどの弁護士をメインとするドラマでも似たりよったりの内容で新鮮味はない。

満足度は★★★

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ごめんね青春!

  • 2014.12.22 Monday
  • 10:19
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【出演】 錦戸亮、満島ひかり、えなりかずき 他
【放送】 2014年(TBS)

対立する仏教系男子校とカトリック系女子校が合併するまでの半年間の学園青春コメディー。ナレーションは観音菩薩(?)という奇抜な設定になっており、14年前に起きた未解決の火災事件を背景に互いが歩み寄るまでの苦悩の日々を描いている。

2000年夏聖三島女学院の聖堂が火事で焼け落ちてから14年。現在、三島市には三校の私立高がある。平均偏差値66の進学校・駿豆西高校、平均偏差値60の厳粛なカトリック系女子校・聖三島女学院、そして平均偏差値44の駒形大学付属三島高校。経営難と少子化の影響により、聖三島女学院と三島高校は以前から合併の話が持ち上がっていたが、互いにカトリック系と仏教系と思考の違いや、三島高校が落ちこぼれ集団である事から、聖三島女学院は合併に大反対し、未だに合併には至っていない。ある日、三島高校に聖三島女学院の校長が生徒が盗撮されたとクレームをつけにやって来る。疑われた生徒の担任である原平助が携帯を返して貰いに聖三島女学院を訪れた途端、教師の蜂谷りさが鬼の形相で現れる。実は彼女は原平助がまだ三島高校の生徒だった頃、憧れていた聖三島女学院の生徒の妹だった。

聖三島女学院と三島高校のそもそもの対立の原因は14年前の火事。この火事を起こしたのは他でもない当時高校生だった平助。平助の罪は問われず、結局平助は三島高校の教師となって対立した二つの学校を仲直りさせる事へと力を注いでいく。このドラマはコミカルなギャグネタを散りばめつつも、平助が合併に向けて奔走する姿を描いていて、そんな平助の姿に生徒達も教師達も和解していくというストーリーで、その一方で平助は14年前の放火の罪に苦しみもがいているというシリアスな側面も持っている。

ただの学園青春物では留まっていない所は立派。ゆるキャラのミシマル君にご当地コロッケを登場させて地域活性化を図ろうとする人々の姿や、校長が実は裏でDJをやっていて蒲焼三太郎という名で三島に住む人々の悩みを聞いていたり、多方面にアンテナを広げて様々な話題をドラマの中に小ネタとして放り込んでくる貪欲さは流石である。

ちょっと茶化し過ぎの点がなきにしもあらずだが、ストーリー自体はそんなに悪くない。見回してみれば名だたるベテラン俳優勢がぎっしりと顔を連ねているし、映画『蒲田行進曲』で共演した風間杜夫&平田満が主人公と、主人公に恋する姉妹の父親役を演じているのもオツな演出である。ヒロイン役の満島ひかりの浮き捲った演技には閉口するが、それ以外は安心して見ていられるドラマだった。

満足度は★★★★

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Nのために

  • 2014.12.21 Sunday
  • 12:04
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【出演】 榮倉奈々、小出恵介、窪田正孝 他
【放送】 2014年(TBS)

十年前に起きたセレブ夫婦の殺人事件はある青年の犯行として幕を下ろした。定年を迎えた元警官が事件の真相に迫るミステリー。原作は湊かなえ著の『Nのために』。

十年前のクリスマス・イヴ。セレブの象徴でもある高層タワーマンション『スカイローズガーデン』の48階に住む夫婦が殺害されるという事件が起きる。被害者は野口貴弘と奈央子夫妻。すぐに奈央子と不倫関係にあった西崎真人が逮捕されて事件は終結を迎えたかのように思えた。しかし十年経っても高野茂は事件を終わらせてはならないと捜査し続けていた。事件当日、部屋には野口夫妻と真人の他に杉下希美、成瀬慎司、安藤望の三人もいた。当時の記録に寄れば、真人は弁護士に「すべてはNのために。俺たちがやったことはそういうことだ」と話している。関係者のイニシャルには何れも『N』が使われている。高野は刑務所を出所した真人に「誰のために罪を被ったのか?」と尋ねる。

湊かなえ原作と聞いて期待が大きかっただけにラストに向かうにつれ失望も大きかったというのが正直な感想である。初回はヒロイン・希美の壮絶な高校時代が中心となり、家族を捨てた学歴コンプレックスの横暴な父親、現実を直視できないお嬢様育ちの母親、食事を与える代わりに土下座を要求する父親の後妻等々、登場人物もエピソードも非常にインパクトが強く、苦境に立たされた希美が同級生の成瀬を唯一の心の支えとして生きぬいていく姿に魅せられたものだった。ところがその後の過去と現代のエピソードを小見出しに真実に迫っていく技法は湊かなえの作品らしさはあるものの、初回のインパクトに比べればやや中だるみ気味。おまけにそれだけ勿体つけて隠してきた真相は蓋を開ければ何て事の無い真相で、実際真実とはそんなものなのかも知れないが、真相が大した内容ではないのにごてごてに装飾したとしか思えなかった。ある意味狙い過ぎである。

決して面白いドラマではない。サスペンスタッチでぐいぐい引き込むタイプの作品と異なり、切なさや感動を扱った作品である。そのため初回の強烈なインパクトと湊かなえのネームバリューが却って仇となり、その後のストーリーのゆったりとした展開が酷く退屈に感じてしまう。丁寧に描きたい制作側の意図は伝わって来るものの、その反面解決編を途中で切り、二週に渡って放送するというのは次週に期待を持たせるより前に興味を半減させてしまう。

ところで登場人物の中で主役は希美であるのだが、魅力的に感じたのは成瀬と西崎の二人。役柄もあるのだが、ヒロインが地味なせいもあってとかくこの二人の演技に目がいく。勿論この二人も強烈なインパクトのある役柄ではないので、俳優自身の魅力によるものが大きい。

満足度は★★★★

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Doctor-X〜外科医・大門未知子〜

  • 2014.12.20 Saturday
  • 08:53
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【出演】 米倉涼子、北大路欣也、高畑淳子 他
【放送】 2014年(テレ朝)

群れを嫌い、権威を嫌い、束縛を嫌い、専門医のライセンスと叩き上げのスキルだけが武器のフリーランスの女医・大門未知子の活躍を描いた医療ドラマ『Doctor-X〜外科医・大門未知子〜』のシリーズ第三弾!全話通して20%を越える快挙を達成。

かつて大門未知子に煮え湯を飲まされ続けた毒島隆之介も現在は医師を引退し、長年支えてくれた妻と共に豪華客船の旅と洒落こんでいた。毒島が大門未知子らしき人影を見掛けて不吉な予感を覚えた直後、船が大きく揺れ火災が発生する。救命ボートに乗って何とか岸まで上陸した毒島だったが、突然吐血して倒れる。そこへ駆けつけたのは未知子だった。毒島の首にはガラスの破片が刺さっているのを見た未知子は応急処置を施し、内臓疾患による失血性ショックを起こしていると診断して病院へ運ぶよう指示を出す。その頃、国立高度医療センターの理事・天堂は西京大学病院と東帝大学病院の対立を煽る黒部のやり方に異論を唱えていた。実際、その大学病院の院長である蜂谷と蛭間は犬猿の仲で、顔を合わせた途端相手を挑発する有様。天堂は二つの大学病院に協力を願うが一筋縄ではいきそうになかった。そんな中、毒島が国立高度医療センターに運ばれる。

一つの医療施設に存在する西と東に別れた医師団。それは互いにライバル視する事で医療技術を切磋琢磨し、医師団全体のスキルを上昇させる効果があるものの、現状は本来の目的を忘れて相手を蹴落とす事ばかりに気を取られて裏工作に尽力するのが関の山。今回、未知子の赴任先はそんな病院。これまで登場した数々の未知子に白旗をあげてきたお馴染みの医師達も顔を揃え、また北大路欣也扮する医療改革を目指す医師が加わって、未知子を取り巻く周囲も騒がしくなっていく。

第三シリーズに入っても勧善懲悪の判り易いパターンは変わらず、金で媚を売り、権力を振り翳すスキルの低い医師達に代わって未知子が見事なメス裁きを見せる。そのストーリーの判り易さとアウトロー的な未知子のキャラクター性は健在。第三シリーズに入っても相変わらず高い人気を誇っているのはブレの無さが大きいだろう。

期待を裏切らない出来は見事である。

満足度は★★★★★

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ディア・シスター

  • 2014.12.19 Friday
  • 11:44
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【出演】 石原さとみ、松下奈緒、岩田剛典 他
【放送】 2014年(フジ)

堅実な生き方を歩む女性の人生が突如として現れた妹の出現で引っ掻きまわされる。妹の目的とは何なのか?正反対な性格の姉妹のハートフルなラブコメディー。最終回では松下奈緒がピアノ演奏を披露している。

深沢葉月は堅実な性格の区役所職員。現在、同僚の吉村達也と付き合っているが、それとなく結婚話を聞かせても吉村からそれらしい話は一向に出て来ない。三十歳の誕生日の前日、自宅マンションに帰宅するとドアが開いていた。恐る恐る部屋の中へ入ると、寝室から下着姿の美咲が飛び出してくる。ベッドには見知らぬ男性が・・・。美咲は何年も音信不通だった葉月の妹。堅実派の葉月と異なり、美咲は何をしでかすか判らぬトラブルメーカー。これまでにも葉月の人生の節目は全て美咲に台無しにされてきた。一刻も早く追い出そうとする葉月をよそに美咲は葉月の好物の焼酎を出して葉月を酔い潰す。その間に美咲は密かに部屋中をチェックしているとは思いもせずに。翌日葉月のバースデーパーティーの席で吉村はついに葉月にプロポーズする。

母親が望むままに堅実な人生を歩む事が一番と考えるようになった葉月と、母親の期待を一心に受けた姉の裏で自由奔放に生きてきた美咲。思えばこの二人の性格の違いは、母親の思いをどう受け止めたかによるものである。葉月は姉の重責もあり、苦労しながらも娘二人を育てる母親を支えようという気持ちが強かった。ただそれだけのこと。しかし自由奔放に生きてきた美咲にとっては葉月の人生は歯痒くて仕方がない。型にはめられた人生は葉月が望んでいた人生ではなく母親が望んでいた人生。葉月は窮屈な人生を無理矢理それが自分の生きる唯一の道と信じて生きている。美咲はそんな姉の姿を見兼ねて行動を起こしているのだが、姉への強過ぎる思いが葉月を混乱に貶めてしまう。

このドラマは葉月と美咲が和解し、それぞれの幸せを手に入れるまでを描いている。登場する人々の全てが最後には幸せを掴むラストはものの見事なハッピーエンドで、何もかもうまく行き過ぎてしまっている嫌いはあるものの、裏を返せばそれだけ人々は目の前の人生に必死に足掻いて本当の幸せが見えなくなっていたとも言える。

最初は美咲はモンスター級のトラブルメーカーとして描かれているが、次第に美咲の気持ちが見えてくるとただやり方が強引なだけで家族や大切な人々を思う気持ちが非常に強い心優しい女性だと判ってくる。また葉月も最初は頭が堅い結婚願望の強い女性だったが、美咲の影響で葉月もまた夢に向かって突き進む強さを見せ始める。

今の十代、二十代は悟りの世代と呼ばれて、自分の可能性より堅実な人生を選ぶ人が増えている中、本来の姿に戻ろうというこのドラマの趣旨はある意味現代社会への問題提議ともなっている。それが非常にハートフルに描かれており、視聴者をぐいぐい引っ張るようなインパクトはないものの、見ていてホッとするドラマである。

満足度は★★★★★

シェネル,Che’Nelle,Kanata Okajima,MACO,Maki Sekine,EIGO,Hisashi Nawata,Seigo Takemoto
ユニバーサル ミュージック
(2014-11-19)

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きょうは会社休みます。

  • 2014.12.18 Thursday
  • 11:06
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【出演】 綾瀬はるか、福士蒼太、玉木宏 他
【放送】 2014年(日テレ)

私は女をこじらせている。

超マイナス思考で不器用な生き方しか出来ない三十歳のOLの恋愛を描いたこじらせ女のラブコメディー。突然、年下の大学生とイケメンCEOの双方から恋のアプローチを受けた彼女の挙動不審ぶりがじれったくも楽しいドラマ。原作は藤村真理のコミック『きょうは会社休みます。』。

青石花笑は老舗商社の帝江物産食品部で事務職として働いている地味なOL。ある日、同僚に合コンの数合わせに誘われ、つい見栄を張って恋人がいると答えてしまう。友人には子供の誕生を知らせるメールが来るのに、実は花笑は未だ男性経験ゼロ。そんな花笑にも大学時代にチャンスがあった。相手は大学のサークルの先輩。しかし寸での所で断ってしまい、後で先輩には彼女がいた事から自分の選択に間違いは無かったと確信してしまった。それが仇となり、二十代はついに男性経験が無いままに過ぎ去ってしまう。翌朝、出社した花笑は恋人の話が社内中に広まっている事を知って愕然とする。昼食中に相席した上の階のイケメンにからかわれて気分を害した上に、バイトの現役大学生の田之倉にまで恋人の話を尋ねられて散々な三十歳の誕生日になってしまう。飲み会の後、花笑は田之倉と話している内に恋人の話が嘘だとばれてしまう。ところが帰ろうとする花笑の前に突然ローソクを立てたショートケーキが運ばれてくる。田之倉がサプライズで注文したものだった。感動した花笑は田之倉の誘いに乗ってデートし、ついに処女を卒業!

初回から気になる恋愛シチュエーションが満載の内容ながら、ヒロインの花笑はそのシチュエーションにときめきつつも何故かマイナス思考を走らせてしまう非常に面倒臭い女なのである。こういう事がある裏にはもしかしたらこんな事が起きる(或いは起きている)のではないかと不幸になる可能性をどうしても考えてしまう花笑は、せっかくイケメン大学生とラブラブなのにその恋愛を心から楽しむ事が出来ない。

おまけに花笑に想いを寄せているのは田之倉だけではない。青年実業家の朝尾も猛アピールをかけてくるし、何かと力になってくれる同期の大城も怪しい雰囲気。これだけの恵まれた羨ましい環境にありながらも花笑が何故か可愛らしいと感じてしまうのは、その状況に花笑は奢ったり楽しんだりせず、戸惑ってしまうから。また綾瀬はるか自身の魅力も加わって、結果全く嫌味に感じないせいなのだろう。

夢のようなシチュエーションが用意されながらも足が地についている内容で、恋愛の速度は非常にゆっくり。最近の日本のドラマではなかなか見られないゆったりとした展開が心地良かった。

満足度は★★★★★

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素敵な選TAXI

  • 2014.12.17 Wednesday
  • 20:27
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【出演】 竹野内豊、南沢奈央、バカリズム 他
【放送】 2014年(フジ)

人間の人生には分岐点がある。選択を間違って最悪の事態に陥った乗客のためにタクシーの運転手が過去に向かって車を走らせるコミカルな人生やり直しドラマ。『世にも奇妙な物語』に書いた作品『来世不動産』が高い評価を受けたバカリズムが脚本を担当。自らも主人公の行きつけのカフェのマスター役で登場する。

売れない俳優の村上秀樹は恋人の浦沢香にプロポーズをするために高級レストランに予約をいれたが、いざ店に到着すると早速香と口論になりプロポーズどころか香に別れを切り出されてしまう。店を飛び出した香を追いかけた秀樹は慌ててタクシーを停めて香を追う事に。実はこのタクシーは過去へタイムスリップする機能を持った『選TAXI』。運転手の枝分の提案に乗って藁にも縋る想いで秀樹は30分前に戻る。

タイムスリップしてもう一度誤った選択をしてしまった分岐点に戻って人生をやり直すという類のストーリーは他にも存在するが、コントならではの馬鹿馬鹿しいまでに細かい点への拘りやきっちりと計算された笑い所等は見事と言わざるを得ない。また大抵ドラマでゲストが出演すれば出番はその回限り(或いはストーリーに絡まない程度に顔出し)であるのに対して、このドラマは要所要所で後発のストーリーに登場させて絡ませたりする。色々な意味で感心する点が多く、芸人が作ったコメディーを地で行く素晴らしいドラマである。

特に笑ったのは第五話のアラフォーの女医がお見合いパーティーに参加し、ライバルを蹴落とすために金に糸目を付けずに果敢に過去へ戻り続ける回。正直、見ていて笑い過ぎてわき腹が痛かった。内容もそうだがキャスティングも見事に的を得ている。今年最高に笑わせてくれたドラマとなった。

続編、来るだろうか?

満足度は文句なしに★★★★★

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無敵のおばさん 〜小早川千冬 正義の事件簿〜

  • 2014.12.16 Tuesday
  • 00:30
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【出演】 高畑淳子、中越典子、池田政典 他
【放送】 2010年(TBS)

お節介で正義感の強いおばさんが世のため人のため奔走するご近所事件簿。一般人には身近な生活保護問題や年金問題を絡ませたストーリーになっている。

小早川千冬は現在娘一家と同居中。夫は正義感の強い警察官だったが既に他界している。朝早く起きだしては外の掃除を始め、通学中の子供達の安全を確認したり、隣の区画のゴミ集積所まで片付けてしまうくらい地域社会に貢献し、そうかと思えば病院で働く等ボランティア精神も旺盛なおばさんである。しかしお節介過ぎるのが玉に瑕。病院のロビーで顔色の冴えない坂口に声を掛けた所、お節介だと邪険にされてしまう。普段は大人しくて気の良い坂口の態度がどうも腑に落ちない千冬は帰宅してジャーナリストの娘に愚痴をこぼしていた。そんなある日、坂口が病院に運び込まれる。睡眠薬の大量摂取で自殺だった。病院では手の施しようもなく間もなく死亡が確認される。心配で様子を窺っていた千冬は付き添っていた坂口の息子・智也が「親父は役所に殺された」と口走ったのを耳にして坂口に何があったのかを調べ始める。

世のため人のため一生懸命尽くせ。

それが飲酒運転のトラックから幼稚園児達を守って死亡した夫の信念。千冬はその信念に従って行動しているだけなのだが、元来真っ直ぐで正直な性格が災いしてお節介が過ぎて口やかましくなってしまう。とにかくおばさんパワーで猪突猛進の千冬のキャラクターは主演の高畑淳子のキャラクターをそのまま活かしたような役柄で、演じているのか自然体なのか全く違和感がないのが特徴である。

しかし声をあげる人間が周囲にいるというのは、その恩恵ばかりが受けられるわけではなく、必ずとばっちりを食らってしまう人間が存在する。それが娘の夫。彼は警察の人間なので当然事件があれば捜査に回る。一日中、容疑者の行方を探してふらふらになりながら帰ってみれば、千冬が自宅に容疑者を呼んで話していたというシチュエーションには思わずにやり。但し千冬はあくまで善良な一般市民であり、立場は弁えているため、幾ら事件に首を突っ込みたがっても警察の捜査に口出しするような厚かましい真似はしない所に好感が持てる。役所の人間特有の間違った価値観を嗜める場面には制作側の本音がちらっと垣間見えたような気がした。

満足度は★★★★

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